13万部突破!

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

Googleは我々の生活を支配するインフラになる
[出版社]文藝春秋
[主著者]佐々木俊尚


世界を震撼させた「破壊戦略」
グーグルはここ数年あらゆる局面で破壊戦略をスタートしています。例えばグーグルニュースでは世界のメディア業界を震撼させ続けています。グーグルニュースというのは、世界中の数千ものニュース媒体からさまざまな記事を集めてきて一括表示してくれるサービスです。グーグルニュースのすごいところは人間の手ではなく、コンピューターのプログラムによって自動的に作られているというところです。活字媒体の新聞・雑誌はこのまま生き残れるのでしょうか?
ヤフー・楽天の限界 ヤフーのアクセス数は、1日10億近くあります。日本人全員が1日に8回はヤフーのホームページを閲覧していうことになります。そしてこの集客力をバックに、ヤフーはバナー広告でも有名企業を多数集めて他の追随を許していません。しかしこれでヤフーは盤石なのかといえば決してそうではありません。大半の人がヤフーのようなポータルを使わずに検索エンジン経由で直接ショッピングサイトに行って買い物をするようになっていくとヤフー・楽天市場のようなショッピングモールは存在意義がなくなってしまいます。ですがグーグルを強力な対抗馬と見ている企業は、グーグル戦略をただ傍観しているだけではありません。いったいどんな対抗策を打ち出し始めたのでしょうか・・つづきは、本書を手にとって見てください。
「Googleはアテンションエコノミーをつかさどる司祭」 グーグルが人々の人間関係から情報の流通まで全てを仕切り、人々は自分の興味対象やほしいものをグーグル経由で探し、見つけ、購入します。人々は気づかないうちにグーグルの支配するある種の宗教的な空間へ取り込まれていくのかもしれません。 本書では、グーグルに限らずインターネットの進化そのものが書かれています。インターネット世界の無理解をさらしている古い日本社会が新自由主義的な枠組みそのものを否定し新たなイノベーションを無視している間にも、インターネットの世界は恐ろしいほどの勢いで進化を続けているのです。知らず知らずのうちに、グーグル的な権力は世界を覆いつつありその認識をきちんともたなければならないと著者は述べています。
「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」
第一章 世界を震撼させた「破壊戦略」
第二章 小さな駐車場の「サーチエコノミー」
第三章 一本の針を探す「キーワード広告」
第四章 メッキ工場が見つけた「ロングテール」
第五章 最大の価値基準となる「アテンション」
第六章 ネット社会に出現した「巨大な権力」
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