10万部突破!

ニワトリを殺すな!

挑戦して失敗した人を潰さないようにしよう
[出版社]幻冬舎
[主著者]ケビン・D・ワン


人を責めるのではなく問題の解決に集中する デビットが新しい会社で初めて参加した会議では、銀行で経験したそれとは全く異なるものでした。銀行では、失敗した人を責めてつぶしてしまうような会議でしたが、新しい会社ではその逆でした。つまり、失敗した人を責めるのではなく、「なぜ失敗したか」という問題に集中するのです。そして、社長ジェームスは「経験のないことをやって失敗するのは本当の失敗ではない」と考えていたのです。
何よりも、試してみることが大事! 社長ジェームスは、「人間とは、できてもできなくても、問題を解決しようと色々考えていくうちにユニークなアイディアが出てくるものだ」と、デビットに言います。人間が進歩するためには、まず第一歩を踏み出すことが大切なのです。躊躇して立ち止まってしまってはいけないのです。なぜなら、そこにどのような障害や可能性があるかは、足を踏み込んでみないと、わからないからです。
独創的な商品を作るのに、市場調査は必要ない! ウォークマン、ファミコン、ドライビール、ディズニーランドといった独創的なヒット商品は、なぜヒットしたのでしょうか。それは、消費者がもろ手を挙げて絶賛するくらい、消費者の気づかなかった楽しみを商品が提供できたからです。また、企業が「人の心を知る」「相手の身になって考える」ということを重視しているからです。このようなことを置き去りにしたまま市場調査をしても、本当に消費者を喜ばせる商品は決して生まれないのです。
本書では、企業にとって最も大切で、しかし、あまり重視されていない経営の考え方が分かりやすい対話形式でつづられています。この経営哲学に経営者のみならず、管理職の方や、平社員までが納得することでしょう。会社の経営、商品の開発、全て、実は人間味に溢れたものでないといけないのかもしれません。
第一章 幸運のネクタイ 第二章 突然の異動 第三章 社長はどこ? 第四章 ニワトリを殺すべからず 第五章 Mr.ダンディー登場 第六章 デビットの告白 第七章 張り紙の秘密 第八章 商品は嘘を言わない 第九章 クイズ!? 第十章 人の心を知るべし 第十一章 研究所へ出発 第十二章 時間が勝負 第十三章 DNAマネジメント 第十四章 「創造」のための教訓 第十五章 そして あとがき
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