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藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門

人生にもマーケットにも、ハイリターン・ローリスクはない
[出版社]光文社
[主著者]藤巻健史


給料や売上げよりも、土地、株の上昇が個人消費に影響する 日本のGDP、国内総生産の増減に最も重要なのは、個人消費だといわれています。個人消費はどの国でも国内総生産のうちの6・7割を占めています。ですから、個人消費が増えないと基本的にはGDPは上がらない、景気は良くならないと言われています。一般的には個人消費が増えるには所得水準が上がることが必要とされています。ところが、著者は給料や売上げが上がること、すなわち所得水準が上がることよりも土地や株の資産運用が上がるほうが個人消費に影響するのではないでしょうか。シーマー現象のあったバブルのことを分析してみると資産価格の上昇が好景気へ転換する引き金になると著者は述べています。
個人が儲かると国も儲かる、国も儲かると個人が儲かるチャンスも大きくなる 経済学というのは、ひとつは国を豊かにするための学問と言えます。しかし国が豊かになるということは個人も豊かになるということであり、個人と国というのは競争関係ではありません。確かに国が儲かると損をする人もいます。けれども全体としては、国が儲かっていることと、個人が豊かになるということは、一緒の方向で動いているのです。ですから、経済学というのは、個人も国も共に豊かになることを勉強していく、そういうように考えてもらえればいいと思います。
ノウハウ本や誰かの意見に頼ってもやはり儲からない お金を稼げる人と、そうでない人との違いは経済学、経済の仕組みをきちんと勉強しているか、していないかの違いです。また、経済のうねりについて自分で判断ができるような努力をしているかどうかです。ノウハウ本には、低いときを見極めて高いところで売れなど書いてありますがそれは当たり前の話です。経済の仕組みを勉強して、大きいトレンドやうねりを見極められるようにならなければなりません。
お金を稼げる人と稼げない人との違いは、経済学、経済の仕組みをきちんと勉強しているか、していないかの違いだと著者は言っています。現在の日本の状況はどうなっているのか、これから先はどのような理由で経済はどうなっていくのか?著者がわかりやすく丁寧に解説していいます。経済という言葉を聞くとついつい逃げ腰になってしまう方にもぜひ、一読して欲しいやさしく書かれた入門編です。
・真のお金持ちになる人の長期的視点 ・次に来る「資産インフレ時代」とは ・これからどんな金融商品を買うべきか ・実際にポリフォートを作ってみる ・お金を稼げる人の習慣
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