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コーチング・マネジメントー人と組織のハイパフォーマンスをつくる

「がんばってね」ではなく「がんばっているね」と言ってみよう
[出版社]ディスカヴァー・トゥエンティーワン
[主著者]伊藤守


「Why?」というクローズド・クエスチョン 相手の自発性を引き出すような質問の仕方をオープン・クエスチョンと呼びます。一般的にオープン・クエスチョンとは「5W1H」を使用した様々な回答が想定される質問とされています。
しかし、1つ落とし穴があります。「Why?(なぜ?)」を使用した質問は一見オープン・クエスチョンのように見えて責任を追及する意味合いも持っているのです。正しい聞き方は「なぜ?」ではなく、「どうしたら、同じ失敗を繰り返さないですむと思う?」というものなのです。
選択の幅を広げる質問 何かの選択を選び、行動へつなげていくためには自発的に選択肢を選ぶという行為が必要になります。ここでもクローズド・クエスチョンの罠が存在します。一見すると選択肢に見える「yesかNoか」「やるか、やらないか」は実は選択ではなく、脅迫になってしまうのです。
選択肢とは三つ以上の選択があることであり、選択肢が二つのときは提示された人にとってはただの脅迫にしかならないのです。そして脅迫からは、効果的な行動が生まれないのです。
フューチャーペーシング 目標をいくら明確に設定してもうまく達成できないこともあります。その原因としてフューチャーペーシングが行われていないことが往々にあります。人はゴールに対して「行き止まり」と無意識に思ってしまう習性を持っています。うまく目標を達成するためには、そのゴールの先を具体的にビジュアライズする必要があるのです。この「ゴールの先をビジュアライズする」ことをフューチャーペーシングと言います。 本書では、コーチングというものがどのような知識を持って、クライアントの目標達成への行動をサポートしているのかを大変わかりやすく解説しております。コーチがどのような考えを持ってクライアントへ接しているのかを知ることによって、自分が目標を設定しているときにどのような考え方を用いるべきかを振り返ることが出来ます。達成するための目標の作り方の秘訣をぜひご参照ください。
第一章 今求められるマネジメント革命 第二章 コーチングの基本にあるもの 第三章 コーチング・スキル 第四章 コーチングの導入のために
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