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なぜあなたはその仕事を先送りにしてしまうのか?ー行動のための自己変革トレーニング

自分の悩みを自ら解決できる方法に気づく方法
[出版社]秀和システム
[主著者]笹氣健治
[共著・編者・監修]堀之内高久


思考レベルで取り組む 行動を先送りにしてしまう際に良く見られる思考パターンとして、「全か無か思考」「一般化のしすぎ」「結論の飛躍」「拡大解釈と過小評価」「個人化」があげられます。これらのパターンにはまってしまうと、気が重くなり、なかなか仕事へ取り掛かれないという状況になってしまいます。しかし、これらの思考パターンが必ずしも悪いわけではありません。極端なまでに考えてしまうことがいけないのです。それを避けるためには、客観的に自分を見つめ冷静になることが一番の解決策なのです。
感情レベルで取り組む 仕事を先送りしてしまう心理の裏には感情的な障害がある場合もあります。大きく分けて二つ考えられます。一つは過去の経験に対しての自責の念、もう一つは不安や焦り、イライラといった類です。前者の場合は、「リフレーミング」という多面的に物事を捉える方法を取り入れることで感情を和らげることができます。後者の場合には、自分の中に生まれている不安や焦りが、実は周りや状況に対しての期待が満たされていないことによって生まれているということを認識することが大切です。そして周りに対する期待が大きすぎないかを見直すことによって感情を和らげることができます。
行動レベルで取り組む 困難な状況に直面し仕事を先送りにしてしまう時、「どうしよう?」という不安や焦りでどうしていいかわからなくなってしまい、「どうしてこうなってしまったんだろう?」と原因にばかり意識が向いてしまうことがあります。こういう場合には「解決思考」という方法を取り入れると行動へ取り掛かれるようになります。具体的には、まず「目指すべき理想の状態」を明確にし「現状」を冷静に評価し、「今までで上手くいった方法」を思い出して、そして「今の自分に何ができるのか?」を考えるという方法です。
「なぜ、いつも仕事を先送りしまうのだろう?」という思考を切り替え、状況を冷静に客観視し「今の自分なら何から取り組むことが出来るのだろうか?」と考えるようにすることこそ仕事を先送りにしてしまわない考え方なのです。ふとした瞬間に振り返ることができるよう心がけて行きたいものです。
第1章 先送りの心理メカニズム 第2章 先送りする人が陥る5つの心理パターン 第3章 行動に移すための3つのステップ 第4章 ステップ1 思考レベルでの取り組み 第5章 ステップ2 感情レベルでの取り組み 第6章 ステップ3 行動レベルでの取り組み 第7章 それでもまだ行動できないあなたへ
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