|
|
酒井穣
フリービット株式会社 戦略人事部ジェネラルマネージャー [ キャリア ][ 人材採用 ]
|
|
自分のために、人材育成を学ぼう!
2010.09.10
|
|
|
成功を収めている、いわゆる「勝ち組」のビジネスパーソンを今ここに100名集めたとしましょう。その100名に対して「あなたを成功に導いた要因は何ですか?」とたずねれば、それぞれに異なる回答が出されるはずです。
優秀な上司との濃密なやりとり、納期や予算の困難なプロジェクトの推進、海外駐在による異文化との接触、顧客先で発生したトラブルへの対応・・・。
こうした個々の回答に何らかの共通点を挙げるとすれば、彼らを成功へと導いた要因は「決して研修ではない」という事実でしょう。
もちろん研修の全てが不要だとは言いません。必要最低限の研修というものは確かにありますし、私自身そうした研修ポートフォリオの開発と運営も手がけています。ただ研修は、「人材育成」というより大きな文脈においては、もはや枝葉の話であって、人材育成の実務における根幹ではなくなりつつあるのです。
これからの人材育成の実務は、「研修のデザイン」ではなくて、「経験のデザイン」という方向に向かいます。実質的に「人材の現場への放置」を意味してきたOJT(On the Job Training)の時代は終わろうとしています。では、OJTに変わる人材育成の手法にはどのようなものがあり、そうした手法を支えているのはどのような理屈なのでしょうか?
この連載は、特に人事部の人材育成担当者向けではなく、自分の成長は自分で管理したいと考える一般のビジネスパーソン向けとして、毎月1本のペースでアップされていく予定です。
|