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本田健
お金の専門家 [ お金持ち ]
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本田健
[インタビュー]
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ユダヤ人大富豪の教え/大和書房(2)
2006.02.12
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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まずは、1日5分から、自分の好きなことをしてみるといいと思います。
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ユダヤ人大富豪と日本人青年の出会いと成長物語
【高城】 帯にも「お金の話で泣けた」と書いてありますが、アメリカの老富豪と日本人青年の出会いと成長という物語ということで、ある意味、この本はビジネス書でもあり、物語ですかね。
「本田さんの自伝なのかな」と思いながら読ませていただいたのですが、ビジネス書でありながら、ものすごく気持ちが揺さぶられるところがありますね。
【本田】 例えば、「あなたの人生、ビジネス人生ですか?」と聞かれたら戸惑うのと同じような点があるのですが、私にしてみれば、19歳から20歳の頃に色々と経験したこととその後体験したことのエッセンスがこの本の中に詰まっています。
自分としてはビジネス書とか哲学書とかそういうことを考えずに当時感じたことや会話を思い出しながら書いただけでビジネス書と思われる方はビジネス書になるのでしょうし、人生を生きる指針を見つける本になるのかもしれません。あるいは単なる旅行記として読んでいただけるのもいいと思います。
【高城】 私は生き方として読ませていただきました。本の中にでてくる出来事はいくつか先人の人から教えてもらっている気がするんですけど、そのそれがものすごく自分の中で刺さってきたと僕は思ったのですが、川アさんはどうでした?
【川崎】 もしかしたら自分の周りにも学べることが、たくさんあるのに気がつかないで過ごしてしまっているのかなって思いましたね。
【本田】 そうですね。
【川崎】 そのような気持ちはいつぐらいから持たれたんですか?
【本田】 ちょうど二十歳の時にフロリダでゲラーさんだけではなく、多くの同じようなお金持ちの人たちに会ったんですけど、彼らに共通しているのは感謝をすごくするということだったんですね。
ユダヤ人の人たちがリタイアしている老人ホームにしばらくいたのですが、彼ら全員がすごい人生のストーリーを持っていたんです。「シンドラーのリスト」のようにたまたまビザをもらって日本経由でアメリカに来た方がたくさんいましたし、そういった方に会っていると「人生というものは不思議な縁と縁で結びついて進むな」ということと、あとは「一つ一つに感謝して生きられる人と、これはオレの実力なんだっていう人とではまず長期的にみたときに成功度合いも違いますし、本人の心の平安が全然違う」ということに気が付きました。
【川崎】 人からもらえるものが実はたくさんあるんですね。娘さんの件でも育児をされている方に相談、インタビューをされたとおっしゃっていいましたが。
【本田】 それは二十歳の頃から自分が学びたいと思う人に突撃インタビューに行くのは大好きでしたので。
【川崎】 なかなか出来ることではないですよね。
【高城】 がこの本を読んで感じたのは、教えを受ける中で肩の力が抜けるまで放っておかれる瞬間が何度かありますが、このような教え方は結果論でいえば分かるのですが、なかなか日本では出来ない方法ですよね。
逆に「緊張しなさい」とか「大事なところなのだからしっかりしなさい」などを言われるところですが、ゲラーさんは緊張する場面を「リラックスしなさい」と言っていますよね。しかし、なかなか日本では教えづらいところかなと思ったのですが。
【本田】 そうですね。特に東京に住んでいますと。以前東京に住んでいたことがあるのですが、すごくペースが速いですね。本当に大切なものが何なのか考える暇もなく生きていると思うのです。
もし、例えば「あなたにとって大切なことはなんですか?」と街頭インタビューをしたとしたら「そんなこと考えている暇がない」という答えが返ってくるかもしれませんね。それが笑い話にならないくらい、皆忙しそうに生きているという印象をもちますね。
迷っているときに対処方法とは?
【高城】 実際にこの本をお読みになった方からの反応はいかがですか?
【本田】 そうですね。有難い事にたくさんの方からお礼のメールや葉書、お手紙を頂いています。
どのように人生が変わったかという中に、その方の感性が読み取れるんですね。例えば、私は生き方について書いているわけですけれど、夫婦の仲がすごく良くなった方がいらっしゃったり、お父さんと和解できて、田舎に帰った時に父親にいきなり抱きついたら、父親が泣き出しちゃったりとか。それで十何年解けなかった親子の葛藤が解けましたと。
また、親戚の叔父さんと自分の父親が30年ぶりに和解出来ましたとか。家族のドラマが、この本をきっかけに発生しているっていうのがすごく嬉しいですね。
【高城】 人を動かす力があるんですね。
【川崎】 そうですね。
【高城】 読ませて頂いて「素直に自分でやってみたい」と思えるってすごい力だなって思いましたね。それと、言葉の力ですね。
同じ事を言われても、例えば親から言われても言うことが聞けなかったり、先輩から言われるとつい反抗してしまったりするのですが、この本からは学んだことってやってみようと思えるんです。これはやはりメッセージに力があるんですよね。
【川崎】 本の中に書かれている本田さんは、私達と同じように「分からない、出来ない」と告白されていて、その中で色々と教わってらっしゃるので、すごく自分を投影できる気がしました。
【本田】 ありがとうございます。そういう意味ではすごく出来の悪い生徒で、ゲラーさんにがっかりした顔は一度もされませんでしたけど、すごくおかしそうな顔をするのですね。「そんな事も分からないのかクククッ」て感じで。それが悔しくて「絶対今度はいい答えをだしてやる」と、ある意味モチベーションを上げられていたのかなと思うのですが、そういう良い意味での乗せられるということも大事ですね。
そういう意味では気持ちよく乗せられて、ある意味良い錯覚をすることが自分の20代だったのかなと思います。「君は絶対大丈夫だ」と言われたり、「絶対失敗する」と言われたり、混乱はありましたけれど、一つ一つうまく乗せて頂いたので今の自分があるのかなという感じはします。
【高城】 「ユダヤ人大富豪の教え」の中にいくつかのクエスチョンが出てきますけれども、この本の中に出てこない、あるいは書き終わった後に思い出したエピソードなどで面白いお話があれば教えていただきたいのですが。
【本田】 それはですね。今ちょうどこのシリーズ完結編の3作目に登場させようと思っているのですが、「自分が出来る、出来ない」と迷っているときにそれをどう対処すればよいのかということですよね。
それをこの「ユダヤ人大富豪の教え」には書けなかったのですが、まず「本当にやってみよう」と思わなければ多分、分からないことだと思うんですよ。「真剣勝負でやってみてもうまくいかないときにどうしたらいいのか」というのはたくさんの人たちにとってあると思うのですけれど、それが3作目のテーマです。
【高城】 読みたくなりますね。
【本田】 今書いているので発売まで時間がかかると思います。
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