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谷原誠
弁護士 [ コミュニケーション ]
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谷原誠
[インタビュー]
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「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか/あさ出版(1)
2006.12.03
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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論理と感情は全く相容れないもの
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法律の勉強しているうちにいつの間にか論理的になってしまった
【川崎】 本日のゲストはあさ出版から出版されている、3万部を突破したベストセラー「「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか−弁護士が教える論理的な話し方の技術」の著者でいらっしゃいます、谷原誠さんです。
【高城】 谷原さん、本日は宜しくお願い致します。
【谷原】 宜しくお願いします。
【高城】 谷原さんは読者約2万3千人のメルマガを発行していらっしゃるということでびっくりしたんですけど、ブログもされて、「弁護士がこっそり教える絶対に負けない議論の奥義」というタイトルで2万3千人のメルマガはすごいですね。
【谷原】 「まぐまぐ!」から発行しているのですが、今「まぐまぐ!」が約3万種以上あり、その中でだいたい130か140位ぐらいですね。
【高城】 そのメルマガと今回の本とは、何かつながりみたいなのがあるのですか。
【谷原】 はい。そもそもこの本を書きたいという思いが初めにあったわけではなくて、メルマガの発行が1年半ぐらい前にありました。そのメルマガは議論についてのやり方を教えるメルマガなのですが、議論に強くなるということは、論理的な話し方ができるということにつながります。何の目的で発行したかというと、なるべく多くの方に論理的な考え方を身につけていただきたいと。弁護士としての私の考え方はそれに少しでも役に立つんではないかという思いからです。
【高城】 川崎さん、弁護士の方はどちらかというと論理的な感じがしますよね。
【川崎】 しますね。今も谷原さんのお話を聞いていて、やはり順序だてて話されているので「ああ、すごくわかりやすいわ」と思ったのです。それだけの購読者がいるということは、みなさん結構論理的にしゃべれないなと思っている方が多いんですかね。
【谷原】 そうですね。メルマガの場合、反応が返ってくるんですけれども「どうしても感情的になってしまう」というような声がやはり多いですね。
【高城】 感情的になるということは、やはり論理的には難しいのですか。
【谷原】 そうですね。考え方はいろいろあると思うのですが、私は論理と感情は全く相容れないものではないかなと思いますね。
【高城】 1つお聞きしたかったのですが、弁護士の方と論理的というのは、論理的だから弁護士になるのですか。それとも弁護士になると論理的になってしまうのですかね。どちらですか。
【谷原】 これは私自身、弁護士になる前はかなり口げんかも議論も弱かったんですよ。
【高城】 そうなんですか。
【谷原】 まさかこんな本を書くとは思いませんでしたし、弁護士になる過程で司法試験に合格しないといけないのですが、この法律の勉強というのが、超一流の学者が自分の論理展開をして、自分が正しいというのを言い合うような場なんですよ。それを勉強しているうちにいつの間にか論理的になってしまったというのが私の感覚、結果論みたいな感じですね。だから論理的でなくても弁護士になる過程、あるいは弁護士として仕事をする過程で誰でも論理的な考え方が身についていくと思っています。
【高城】 なるほど。我々も本を読ませていただいたり、勉強することによって、後天的に論理的になれるということですね。
【谷原】 そうですね。人それぞれ持って生まれたものがあるので、それはなんとも言えませんけれども、繰り返し読んでいただくことによって考え方は少なくとも身につくだろうと思います。
【川崎】 理由がわかりましたね。
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