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保田隆明
ワクワク経済研究所LLPパートナー [ 経理・会計 ]
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保田隆明
[インタビュー]
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起業としての競争力をつけるために金融の知識を身につけよう(1)
2007.02.11
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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外資系に対するプレミアムがつき過ぎていて、かっこいいイメージが一人歩きしている。
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金融の分野をワクワクわかりやすく伝える
川崎 本日のゲストはダイヤモンド社から出版されている、2万部を突破したベストセラー「投資銀行青春白書」の著者でいらっしゃいます、保田隆明さんです。
高城 保田さん、今日は宜しくお願い致します。
保田 宜しくお願いします。
高城 初めてお目にかかったのですが、素敵な眼鏡と出立ちで、初対面ではないような気がしますね。
川崎 中にタートルのセーターを着ていらして、色がとてもきれいでおしゃれな方でいらっしゃいますね。
保田 ありがとうございます。
高城 保田さんはお見かけした感じもすごく素敵な出立ちですが、今までのキャリアも外資系の証券会社やベンチャーの投資関連のお仕事をされて、現在は「ワクワク経済研究所」というかなりポップなお名前のLLPを主催されたり、今日の本「投資銀行青春白書」にしても表紙に新入社員の女性のOLがトップにきたり、すごくかわいらしい内容の文章をお作りで、そのギャップに驚いているのですが、今はどういうお仕事をされていらっしゃいますか。
保田 今は経済やビジネス、金融の分野をワクワクわかりやすく伝える伝え方として、本を書くのが1つと、あとウエブでコラムを持ったり、テレビでコメンテーターするのが時間の半分ですね。残りは半分趣味的なものですけども、企業の経営や財務のコンサルティングやったりしています。
高城 今回のテーマである「投資銀行青春白書」について少しお聞きしたいのですが、まず初めにリスナーの方でも投資銀行がわからない方がいると思うんですね。川崎さんもちょっと興味あると思うのであえてお聞きしますけど、投資銀行とはどういうお仕事をしている会社でしょうか。
保田 投資銀行は簡単にいうと証券会社ですから、野村證券や大和証券と同じですね。ただ証券会社の中には「リテール」という個人向けの商売と「ホールセール」という法人向けの商売があって、法人向けは企業担当して商売をするのですが、投資銀行というのは証券会社の中でもリテールはない状態。つまり企業向けだけの証券会社なんですね。ですから投資銀行に私個人が「ちょっと口座持ちたいです」と言っても口座開けない。そういうところですね。
川崎 わかりました。
高城 クライアントさんが全部法人という。
川崎 なるほど。個人投資家の方の出入りはないということですね。
保田 ないですね。
高城 営業やビジネスにおいてもものすごく企業とのお付き合いが大事になると思うのですが、この本の中には新人OLで「ミヤビさん」が登場されて、「M&Aの奮闘記」では活躍の姿が載っていますけど、川崎さん、読んでみてどうでした。
川崎 金融関係の用語さえもわからなくて、全然興味がなかったんですね。なので、書店でこういう系統の本があってもあまり目を通すことがなかったんですけど、これはおもしろかったし楽しく読めました。
保田 ありがとうございます。
高城 この本の設定というのは、どういうきっかけから始まったのですか。
保田 ここ何年かM&Aのニュースや、株を発行するとか、資金調達のニュースが結構賑わいましたよね。それこそライブドアの事件から始まって、村上ファンドにいってということで、新聞で投資銀行がどういうアドバイスをしたという記事が載っているんですけど、周りで「なんのことか、よくわからない」という反応が結構あったので、それをわかりやすく楽しい形でお伝えできないかなと思っていたのです。そういう知らない分野を読んでいただくためには物語風にする、あと半分漫画風にするみたいなものがありかなと思って、今回のこの本に至ったという感じですね。
高城 新人OL「ミヤビさん」というのは保田さんにとって具体的にイメージしている人物がいたのですか。
保田 いや、別に特にないんですけども、たぶん半分は自分なんでしょうね。
高城 そうなんですか。
保田 完全にリアルが書かれているわけではなくて、あくまでも架空の話ですけども、投資銀行や証券会社、あるいは金融の話をする時はどうしても40代、50代の男性が主人公という設定がよくありがちだと思うのですが、それだとあまりおもしろくないなと。むしろ新人でもこんな仕事をしているんだとか、新人でもできているんだとか、あるいは新人が社内に入って奮闘する姿を見て読者が一緒に本に入り込めるという形にする方がいいなと思って、はっちゃけた帰国子女のOLという設定にしたのです。
川崎 人前に行く時にお化粧すること、クライアントを尋ねる時には新しいお洋服を買うこと、きちんとハイヒールを履いて行くことというおしゃれの方がすごく興味ある人がM&Aやってしまう。やってしまうというか、関わるわけですよね。
保田 そうですね。
川崎 すごくおもしろかったですよ。
高城 ドラマ性があるので、テレビドラマにもなりそうな気がちょっとしましたね。
保田 章ごとに話が終わっていて、12章という形にしているので、ドラマだと11個かななんて思いながら。 高城 ちょっと意識されたのですか。
保田 意識しましたね。
高城 やはりそうだな。
川崎 いずれテレビドラマになるかもしれないですね。
保田 したいですね。
高城 ちなみにこの本は今2万部のベストセラーになっているのですが、読者は私の感覚だと新入社員や若い人のイメージがあるけど、どんな感じの方が多いですか。
保田 私の想定では新聞など読んでどうなっているのだろうと思っている20代後半から30代前半の若手ビジネスマンということだったのですが、ふたを開けてみると結構就職活動している学生の方が読まれているみたいですね。
高城 なにか具体的に読者から問合せがあったりするのですか。
保田 ありますね。一番多いのは就職活動している学生の人から「非常に内容がわかってよかったです」とか、たまにセミナーを主催したりするのですが、実際にいらっしゃってお話になったり、最近ですとミクシイでの書評で結構学生の人たちが書いているのを見たりしますね。
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