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本田晃一
売れるホームページ制作研究所・ほのぼのマーケティングで年商20億 [ 営業 ][ インターネット ][ お金持ち ][ 資産運用 ]
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本田晃一
[インタビュー]
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自分を許し、好きになることで全てがうまくいく(2)
2007.02.18
[ TOPBRAIN RADIO ] おもてなしの極意を聴く!
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成功も好き、失敗も好き、これが自分を100%好きということ
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きっかけはオーストラリアで
永田 なるほど。本当におもてなしですよね。サービス業の鉄則ってやっぱりお客様本位っていうじゃないですか。お客様本位って何かって言ったらお客様の心配を取り除いてあげてまず安心させるっていうのが入り口だと思うんですよね。まさにその部分ですよね。あと、お客様のもとに行っていろいろお話を聞くというのはそういう会員権を買われる層って結構人にレクチャーするのが好きだったりしますもんね。
本田 大好きですよね。成功している人に聞く良いキーワードっていうのがあって「どうやったら社長みたいな生き方が出来るんですか?」って言うと皆教えてくれるんですよ。
川崎 教えてくれる。
永田 「えー、そんな大したことないけど」なんて言いながら、そこから長いんですよ。
本田 そうそう。3時間くらい。
永田 でも本当に勉強になるんですけどね。
本田 本当にそうです。
川崎 皆さんそれぞれ違う事をおっしゃるわけですか?
本田 そうですね。人によって成功の仕方は違うのであらゆるソフトをインストール出来たので、この状況ではあの社長のやり方をやってみようとか、そういう意味ではすごく学びになりましたね。
永田 僕もそういう諸先輩方に育てられたな、という実感があります。でもやっぱりそれが聞けるキャラクターと聞けないキャラクターがあって、本田さんも僕も比較的聞けるキャラクターなんですけど、今本田さんがフォローアップされているような創業者を目指す方々っていうのはなかなか頭下げることをプライドが許さなかったり、夢は大きくて語るんだけども人の話が聞けなかったり、逆に聞きすぎてスタートが切れなかったりね、いろんな人がいますよね。
川崎 初めての著書「自分を好きになれば、人生はうまくいく」という本の中でも生い立ちでそのような感じの性格でいらした、と。どうして変わってきたんですか?
本田 最初はやっぱり父親との葛藤ってあると思うんですけども、父親はそれなりにビジネスで上手くいっていて、僕はやりたい道があったんですけどもなかなかそちらで芽が出なかったんですね。学生時代に起業しようと思ってやったけど全部失敗したんですね。このままじゃちょっとフラストレーションがあるな、自分が嫌いだなと思って一発成功したら俺リスペクト、みたいな感じで好きになれると思っていたんです。そんなことをしているうちにバイト先の先輩がオーストラリアをオートバイで回ってきたんですよ。すごい嫌な先輩がメチャメチャ良い人になって帰ってきたんですよ。これはきっと何かあったに違いない、と思ってそのメモリアルな写真をいっぱい見せてもらってすごい羨ましかったんですよ。僕は大学時代にほとんどまともに授業を受けずに俺は起業するんだ、とかとんがっていて、青春っぽいのをやっていなかったんですね。そのバイト先の先輩がオーストラリアで青春チックなことをやって、夕日をバックにバイクでナルシストな写真とかがあって「チキショー、羨ましい」とか思って。でもその先輩を見返すためにやっぱりチャリンコだろう、チャリンコで一周しようって思ったんですね。ところが日本人からオーストラリアを見るとあれは島に見えるんですけど、とりあえず横断したら55日かかって「あ、これは大陸なんだ」って気付いて一周するのがことごとく嫌になっちゃったんですね。
永田 気持ち分かりますね。
本田 俺はオーストラリアをチャリンコで一周するんだ、そしたらすごい自分リスペクトになって自分大好きになれる、と思ったら横断したところで挫折して車買っちゃったんですね。で、イタリアの女の子を横に乗っけて車でちょっと他のルートを走り始めて。でもやっぱりまた自分リスペクトになれない。やっぱり自分嫌いだ、と思っているときにあるバーでオーストラリア人が結構酔っ払って、皆が自分の失敗談を面白おかしく話しているんですね。僕の番になって「僕はオーストラリアを一周しようと思ったけど島だと思ったら横断するのに55日もかかって大陸だってことに気が付いて止めちゃった」って言ったら皆笑ってくれるんですよ。その瞬間に失敗が受け入れられるっていうか。成功も好き、失敗も好き、これが自分を100%好きだってことだなって気が付いたんですね。それまでは成功したものだけを好きになろうっていうとすごいバランスを崩すし、人を叩き落そうとか競争の意識になるので、そこで自分をブラッシュアップするってことに気が付いて。で、日本に帰ってきて父親の仕事を手伝って。でも先程お話したようにゴルフのゴの字も知らないビギナーですよ、営業が。当然ながらお客さんの所に行っても話がまとまらないし、全く自信も無いし。でホームページを作って起死回生してやるみたいな感じでやって、それが上手くいったわけですね。そしたらね、天狗になっちゃうんですね。
永田 なりますよね。
本田 「ほら見たか。どうだ俺すげーだろう」みたいなね。
本田健さんからの一通のメール
永田 いやー、基本に忠実ですね。
本田 「すごいだろう。皆リスペクトしろ」みたいな。「こうちゃん、お茶を汲んで」とか言われると「なんだと?俺様に?」みたいなね。またそこでちょっと天狗になっちゃいまして。でもこれもまたおかしいな、と思って。で、アメリカのテロが起きて、売り上げが激減したんですね。やっぱり会員権というのは株と値段が連動するので、テロが起きて売り上げが激減してパニックになったんですね。いろんな社長に「どうしたらいいですか?」とメールや電話をすると「頑張れ」とか「そういう時もあるよ」と。その時知り合ったばかりの友人の本田健さんがメールで「売り上げが落ちるのは良いことです。そうでもしないとあなたのような人は人生を考えないでしょう」っていう返事が来て。「これは何だ?」と思って。
永田 一瞬カチン、と来るんですよね。
本田 いや、自分がフリーズして「これは何だろう?」と思って。自分は考えていないって気が付いて。それまではハードワーク街道まっしぐらで、放浪時代の友人が「本田、明日バーベキューとかキャンプとかやらない?」って電話かかってきて「仕事なんだよね」って言ったら「お前はいつも仕事だな。仕事してどうするんだ」って言って「俺は早くリタイアして仕事を終わらせるんだ。」「リタイアしてどうするの?」「またオーストラリアとか行ってさ、キャンプとかしたら楽しいじゃん。っていうか、明日のキャンプなんだけどさ。」ってなって「あれ?なんか違うぞ」と思って。これは一体何なんだろうって思ったら、仕事時代の自分の失敗を許していないっていうことに気が付いたんですね。やっぱり会員権を売ってる間の全然売れない自分を許してないんですね。それを許し始めると他のスタッフの失敗をすごく許せるようになるんですね。
永田 それは分かりますね。
本田 前は俺が一番じゃなきゃ気が済まないっていうところがあったけど、それが自分の失敗が許せるようになると他の人の失敗も許せて、応援出来るようになってくるんですね。そうすると自分が会社にいなくても上手に回ってきたりとか。
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