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佐藤ひさら
声楽家 ソプラノ
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佐藤ひさら
[インタビュー]
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常に背筋を伸ばし、自分の思いを人に伝える意識を持ちましょう(1)
2007.04.01
[ TOPBRAIN RADIO ] あのひとの美意識を聴く!
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背中を真っ直ぐにすることで気持ちも引き締まり、爽やかな印象を与えるのでそれを心掛けることでいろんなことが好転していくのではないでしょうか。
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日本オペラは西洋と東洋の融合
植松 本日は声楽家ソプラノの佐藤ひさらさんをお迎えしております。宜しくお願い致します。
マダム 佐藤さん、本日は宜しくお願い致します。
佐藤 宜しくお願いします。
マダム 早速ですけれども佐藤さんに現在の主な活動などをお伺いしたいと思います。
佐藤 2月の25日に神奈川県民ホールで藤原歌劇団主催の蝶々夫人というオペラの蝶々夫人を歌いました。そして10月18日から1ヵ月間上海で第9回上海国際芸術祭がありまして、そのオープニングに蝶々夫人を公演したいということで、日本と中国の交流の意味も含めまして混合キャストで上演することが決まっています。そして来週からはミラノに参ります。ミラノに先生が住んでいらっしゃるので、毎年3月にレッスンと勉強とショッピングのために行っておりますが、その先生がヴェルディの家というイタリアの引退した音楽家の養老院みたいなところがありまして、そこに住んでいらっしゃるのでレッスンに行くと「ひさらが来るんだったらコンサートをしよう」とおっしゃって毎年いろいろと計画を立てて下さるんですね。養老院の中にとても素晴らしい音楽ホールがありまして、そこでオペラのアリアを歌うガラコンサートをやって、「今年もやろう」という風におっしゃってます。
マダム 演目は決まっているんですか?
佐藤 歌えるものを歌ってくれということなんですが、イタリアなので結構いい加減で、急にやろうと言ったり急に無くなったりするので、確実ではないんですけれどもとりあえずは準備をしているところです。
マダム 楽しみですね。
植松 オペラとしての公演は1年間に何本くらいなさるのですか?
佐藤 それはその年によって全然違いますね。私は蝶々夫人はもう20年以上歌っているのですが、蝶々夫人の依頼が一番多いですね。蝶々夫人作曲家のプッチーニという人の作品、例えば「トスカ」とか「ラ・ボエーム」もやる機会が多いです。それから時々日本の創作オペラと言いますか、新しいオペラを上演することもあります。
植松 日本の創作オペラというのは日本人が作ったものですか?
佐藤 そうです。例えば「夕鶴」は日本のストーリーで日本語で日本の作曲家が作曲した一番有名な日本のオペラだと思います。
植松 いつの時代背景でしょう?
佐藤 それはいろいろですね。私が前にやったことがある「額田王」はかなり昔の天智天皇の時代でしょうか。それから私は出ておりませんが「忠臣蔵」を題材にしたものもあります。あと「源氏物語」もありますね。
植松 「忠臣蔵」というと吉良上野介風の服を着て、みたいなことになるのでしょうか。
佐藤 着物ですね。
マダム 西洋と東洋の融合ですね。
佐藤 そうですね。やっぱり日本人は体格も良くなったけれど、着物を着ると三割り増しに格好良く見えますね、特に男性は。女性もやっぱり着物姿は美しいな、と思います。
マダム 蝶々夫人も日本女性が題材ですからね。
佐藤 そうですね。この間やった演出はもう20年以上続いている演出で、蝶々夫人が登場するときに舞妓さんや芸者さんと一緒に出てくるんですけども、本格的に日本髪に着物を着て内掛けを着て、という服装なんです。
マダム 佐藤さんもやはり日本髪になさるんですか?
佐藤 そうです。
マダム そうですか。ぜひ拝見してみたいですね。佐藤さんの「歌っているとかではなく、舞台でひたむきにその役柄を生きているのです」というコメントを記事で読ませていただきました。その歌声を聞かせていただいて、蝶々夫人は芯の強い日本女性、そういう雰囲気を私感じました。
佐藤 有難うございます。
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