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福原裕一
Happy&Thanks提唱者・夢を叶える専門家・外食産業/塾の経営
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福原裕一
[インタビュー]
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お客様にも社員にも愛される会社とは (1)
2007.05.27
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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自分のためではなく「人のため」 ―――そう思える経営者だから成功する
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なぜ“焼鳥屋”を選んだのか
---本日のゲストはゴマブックスより出版されている2万5千部のベストセラー「心の大富豪になれば夢は叶う」の著者、福原裕一さんです。
宜しくお願い致します。
---今日はベストセラー「心の大富豪になれば夢は叶う」の内容についてお聞きしていきたいと思いますが、はじめにご経歴を見ると飲食、しかも焼鳥屋から創業スタートされていますが、なぜ焼鳥屋を選ばれたんですか?
ポイントは3つあります。1つは飲食業ということの魅力ですね。私自身が過去にいろいろな経験をさせていただいたなかで、お客様に「おいしい」「ありがとう」「また来るよ」と言っていただけることが一番の私の喜びでした。そういった私自身の喜びが飲食事業にあったことが、まず1つめのポイントでした。 2つめは著書にも書きましたが、かつて事業で失敗しているんです。その失敗した経験の中で感じたことは、日々お金の入るビジネスなら自分自身も安心して将来の成長にも臨んでいけるかなということでした。それで日銭の入るビジネス、飲食を選んだんです。 3つめになぜ焼鳥屋かという理由ですが、飲食業のなかでも焼鳥屋は私が調べたなかでは非常に利益率が高くてうまみがあるといいますか、そういうふうに感じたので焼鳥屋を選びました。
---焼鳥屋の利益率が高いというのはちょっと意外です。手間ひまかかりそうに思えます。焼鳥屋を創業されてから6年間で15店舗オープンされて、しかも全店黒字。飲食業界ですべてを黒字で展開していくというのも、なかなか簡単なことではないですよね。
福原 みなさんにそう言っていただけるんですけども、やはり黒字経営を続けるということは一般的に考えれば厳しいことなのかもしれないとは思います。ただ黒字経営を続けさせていただけるポイントは、私一人の力ではなくて、社員、アルバイトも含めた全従業員が力を合わせてお客様のために一生懸命向き合ってくれている結果が、全店黒字経営の結果につながっているのだと思っています。
起業の動機は「お客様のために、社員のために何かをしたい」
---現在の成功に至る手前において、先ほど「失敗」を経験されたとおっしゃいましたが、そのあたりのお話をうかがってもよろしいですか。
かつて25歳のときに一度独立して会社を興したのですが、それが結局形にならずに約500万円ぐらいの借金を抱えて、生活もままならないくらいの状態に陥ってしまいました。
---その失敗から立ち直るきっかけが何かあったんですか。
その後2、3年はうだつのあがらない生活が続きましたが、30歳のときにたまたま趣味で行ったスノーボードで骨折してしまいまして、入院したんです。そのときたまたま病院のベットから見ていたテレビで流れてきたニュースが、地下鉄サリン事件でした。築地路上周辺で人がもがき苦しんでいる姿を見て、どんなに一生懸命生きていても、幸せになりたいと思っても、自分の力ではどうにもならないことで命を落とすこともあるのが今の日本の現実なのだと思いました。 そういうリアルな姿を見たときに、自分自身の人生にもう一度挑戦したい、自分の可能性を試したいという思いが非常に強まって、新たな気持ちを奮い立たせていずれまた起業しようと思いました。
---実際にその後、起業されて大成功を収められるわけですが、その詳しい経過はぜひ本を読んでいただくとして、そのなかでいくつか成功に至るポイントというのを何かうかがえますか。
私自身の考えになりますけど、まず過去の失敗は何が原因だったのかと考えたときに、いろいろとありますが、1つは私自身のエゴが中心だったのかなと思いましたね。お金持ちになりたいですとか、こんな車に乗りたいですとか、有名になりたいですとか、そんな思いから起業するという道を選んでしまったのかなと。 それが失敗する要因だと捉えていましたので、2度目の起業では、それよりも共に働く仲間の成長のために、もしくは幸せな人生のために、自分自身が何ができるのか、そのために起業して事業を成長させて、いろんなチャンスを作って、人の成長に関わりたいという思いを抱いてやってきました。自分よりも共に働く仲間や周りの人達の幸せを考えてきたということが、成功のポイントにはなっているだろう思っています。
---なるほど。私も経営者の方にたくさんお会いしていますが、みなさん自分のために頑張っているという方は少ないんですよね。誰かのため、人のため、世の中のために頑張っている方は元気ですし、ビジネスもうまくいっていらっしゃる。 ところで、本の中で私が関心を持ったお話の一つに「心の宝箱」があるのですが、その他にも「心の大富豪」とか「心」というキーワードが何度も出てきます。それはこの本をメインテーマになっているんですか。
そうですね。この本を書くにあたっては、スキルよりも重要な心の部分をぜひ伝えていきたいという思いでいました。
---「心」といっても、簡単そうで難しいことですよね。それで本当に成功できるのだろうかと、逆に不安になる人もいるのではと思うのですが。
そうですね。確かにそういう部分もあるかもしれませんね。
---実際に今、成功を収めてみて、失敗した当時の自分を振り返ってどう思われますか。
今振り返ってみて思うのは、あの経験があったからこそ本当に今があるんだということです。すべてはここにたどり着くまでの、一つのプロセスにしか過ぎなかったのかと今では思えるようになりました。
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