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大串亜由美
企業・団体研修、人材育成コンサルティング [ コミュニケーション ][ キャリア ][ 営業 ]
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大串亜由美
[インタビュー]
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「たった一言」の選び方がビジネスを変える(3)
2007.08.08
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自己主張こそ友好な関係を築くカギ ――今、活用したいアサーティブの効果
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□小さな遠慮が、大きなチャンスを逃すことにつながる時も……
――――最近の若いビジネスパーソンの方には、主張できない人が多い気がするんです。激突するも何も、主張する前に諦めている人が多くないでしょうか?
若い人だけではないと思いますが、みんな思い込みがすごくあるんです。 「これを頼んだら迷惑じゃないか」とか、「断ったら相手が困るんじゃないか」とか、あるいは「みんなからちゃんと賛同されなきゃいけないんじゃないか」とか、ものすごく非合理的な思い込みがあって、人それぞれ思い込みの強い場所は違いますけれど、それが邪魔して言えないのではないかと。
――――プライドでしょうか?
何なんでしょう。ものすごい遠慮なのか、傷つきたくないということなのか。でも迷惑かどうかは言ってみないとわからないし、遠慮することによって逆に相手の選択肢を減らしていることもあると思うんですね。ここで「ノー」と早く言ってあげれば、相手の方は別のチャンスがつかめたかもしれないのに、先送りにしたり、あいまいにしたりすることによって、その人が次の選択肢を探すのを阻んでいる、ということもあります。結果的にはマイナスになることがあるので、伝えてみたほうがいいと思います。それに対して断られても、自分も傷つかない。
――――それでは最後にひとつ、アサーティブを実践していくためのヒントをひとついただけないでしょうか?
では、簡単なことと、少し難しいことを、ひとつずつ。 簡単なことは、今日の冒頭でも出てきましたけど、「すいません」というようなワンパターンな言葉を撲滅して、自分の気持ちに近い言葉を選んでみる。 それから少し難しいことは、今最後のお話にでた「思い込み」。自分がどういう部分で思い込みが強いのかを考えて、確かに人に好かれた方がいいけれど全員は無理かもしれないとか、その思い込みに自分で少し余裕を渡してあげられるような考え方をすると、今までよりものが伝えられると思います。
――――簡単そうで、やっていない方が多いでしょうね。
たぶん。どれが思い込みかを気づいてない人も多いと思います。
――――本日のゲストは『たった一言で相手を動かすアサーティブ営業力』の著者、大串亜由美さんでした。 今日はお話をうかがって、「アサーティブ」という言葉を私自身、少し誤解していたことに気づきました。自己主張というのは相手を打ち負かすことではなく、日常の仕事においてお互いに友好な関係を作っていくための、大切なコミュニケーションのやり方なのだということがわかりました。特に多くの組織の人とお付き合いがある方、上司や部下も含めてお互いの仕事が円滑になるために、「アサーティブ」がとても有効であると感じます。 本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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