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山﨑拓巳
[ 礼儀作法 ]
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山﨑拓巳
[インタビュー]
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なぜか好かれる人の「お付き合い」のコツ(3)
2007.08.29
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一流の人はすでに実践している 出会いを“いい関係”に発展させる法則
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□人間関係は、先に相手を好きになったほうが勝ち
――――山﨑さんの中で人付き合いの仕方として、最近意識していることとか、変化してきたことはありますか。
その人の未来に、明るい未来を見るようにしている……という表現がわかりやすいかどうかわかりませんが。誰かと対面するときは、「今」だけが存在してしまいますよね。当然、肉体がここにありますから。でもその人がずっと未来に向けてグーッと進化していくイメージを持って話をするようにしています。 具体的には、お会いしているときに僕のイメージの中では、相手に蛍光灯がついているんですね。その蛍光灯を一回はずして、太い、もっと素晴らしい蛍光灯に替えて「うわっ、まぶしい。替えたらやっぱりすごくよくなった」と勝手にやっているんですよ。
――――そうなんですか?
そうなんです。そうすると、「ほら、素敵だ」というところに僕の意識がアプローチしてくれる気がするんです。「今日はとても晴れているけど、電車に乗り遅れちゃってね」というフレーズがあって、それ文字にしたときに「今日はとても晴れているけど」というプラスの言葉を青で塗る。「でも電車に乗り遅れちゃってね」というマイナスの言葉を赤で塗る。するとついついマイナスのほう、マイナスのほうに話が行きやすいんですよ。
――――「乗り遅れて大変でしたね」といった感じになりがちですね。
でも青く塗ったほう、青く塗ったほうへ話が進んだほうが、この2人のエネルギーがどんどんいい方向に進んでいきますよね。それが僕にとっては「蛍光灯を替える」というワークで、「うわー、輝いている。晴れていますよね」という話が発展していくような方向に向けていきたいな、と意識するようにしています。
――――山﨑さんと話すと、自分が輝いて見えるようにしていただけるわけですね。
そのことによって僕も同じエネルギーの中にいさせてもらえるんですよ。
――――ついつい会った人に対して猜疑心と言いますか、「この人、どんな人だろう」と距離を置いたり、むしろ「大丈夫かな」という気持ちで見たりしますが、それではダメなんですね。
人間って、基本はそうです。「好かれたいな」と思ったとき、自分はどんな人が好きかと言ったら、自分のこと好きな人が好きですよね。ということは後出しじゃんけんではなくて、先出しじゃんけんで自分が先に好きになっちゃった人の勝ちですよ。
――――なるほど。そうして好きになることによって、結果として相手からも好かれるようになると。
はい、はい。
――――ということは、山﨑さんの周りの方は、なかなか山﨑さんから離れられないでしょうね。
そうだとありがたいですけど。惚れっぽい人というのは、本当に人間関係の達人の人が多いのではないかなと思います。
□奇跡を待つのではなく、起こすためのコミュニケーションを
――――今後も、山﨑さんの中にはまだまだ伝えたいことや、書いていきたいこととして続きがありますか?
続きがもしあるならば、僕が進化したときだと思います。「あー、また発見した」ということがあれば、またお知らせしたいなということが生まれて、もしないなら僕が止まったときなので、そう考えると「日夜、精進していきます」という気持ちですね。
――――次のアイデアや企画は、頭の中で準備中という感じですか。
そうですね。今、感じているのは「段取り」。段取り力というのが、人が前に進んでいく大きな推進力になっていて、段取り力がある人は仕事ができる人だなと。「じゃあ、段取りって一体何」というのを、わかりやすくするために自分の中で研究中ですね。
――――そうした問題意識や、本を書くヒントというのは、どういうところからパッと浮かぶのでしょうか。
そうですね、自分の仲間達と仕事をやっているときに「ここがわかったらもっとスムーズにいくのに」「これを書いたらみんなが助かるかも」といった感じで、自分が生きるモルモットになりながら本という形に表現していくようになっている気がしますね。
――――もしかすると周りのお友達やお知り合いの方が、そういう山﨑さんに対して、いいお付き合いしているからヒントをどんどんくれたりする、というところがあるのでは?
それは本当にありがたいですね。たくさんいただいている毎日です。
――――それでは最後に、山﨑さんから人付き合いについてのアドバイスをひとついただけますでしょうか?
この対談が終わって振り向いた瞬間から、もう人と対面していくわけですよね。誰かとの会話が始まったりすると思うんですけれど、もしかするとガラリと人生を変えてくれるメッセージを、次に出会う人が持ってきてくれるかもしれないという奇跡を、起きるのを待つんじゃなくて、こちらから起こしていくようなコミュニケーションを取っていただいたら、どんどん、どんどん素敵なことが起きるのではないでしょうか。
――――ありがとうございます。 本日のゲストは『五つ星のお付き合い』の著者、山﨑哲巳さんでした。山﨑さんとお話をして感じたのは、世の中には学ぶことがたくさんあって、それはやってみること、使ってみることによって、どんどんたまっていくということが今日わかった気がします。ですから今回の付き合い方にしてみても、もしかすると同じようなことを感じている方がいたかもしれません。それを山﨑さんは本にして、わかりやすく伝えていらっしゃいますので、是非この本を読んだ後、お付き合いの仕方を自分で試してみていただきたいと思います。山﨑さん、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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