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日野佳恵子
株式会社ハー・ストーリィ代表取締役 [ マーケティング ]
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日野佳恵子
[インタビュー]
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クチ・コミュニティーマーケティング/朝日新聞社(3)
2005.03.27
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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商品をクチコミするのではなく、 会社を商品と見立てよう
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娘さんとのコミュニケーションは毎日電話で。それがクチコミュニティ・マーケティングの原点
【川崎】 ご自身も主婦でいらっしゃるということで、お仕事とどのように両立されているんですか?
【日野】 両立という言葉は私には辛くて。みんな同じ24時間しかないわけで、私は圧倒的に仕事に時間を使っております。
ただ言い訳をすると、短時間に濃度を濃くということで、子供と接する時間をやっぱり深くしっかりと、毎日、多分365日、今娘は16歳ですけど、16年間、1度も彼女と電話しなかった日はありません。それは自信があります。
【主藤】 電話でコミュニケーションを保っていたと。
【日野】 そうです。でも、毎日家にいる人がそれできるかというと、意外にしてないと思います。
だから、娘は(私から)毎日電話がかかってくるということに慣れていると思いますから。娘のことを忘れてないんだ、ということをやっぱり私はすごく発信してきました。
【主藤】 これだけベストセラーになったビジネス書をお書きになり、事業も成功させている日野さんですから、さぞかしすごいカリスマ的な人だろうというふうにイメージされている方が、多いと思います。
実は、お母さんでもあり、社長業も両立させて、すごくビックリする側面ですよね 。
【日野】 はい、両立していない…。
【主藤】 謙遜されておりますが、毎日ちゃんと電話もして、コミュニケーションを保っていると。よくできますよね。私も子供いますけど、なかなかね 。
【日野】 これが、「クチコミュニティ・マーケティング」なんですよ。だから、毎日やり続けるだけで、子供もファンになってくれるじゃないですか。
【主藤】 なるほど 。
【日野】 だから、積み重ねがマーケティングなんですね。
日々のたった1本の電話で、子供が母を裏切らないという関係ができるということはね、戦略ですよ。
【主藤】 その事業の戦略的な要素を家庭に応用して 。
【日野】 そうです。たとえ一日中会っていなくても、一本の電話が毎日かかってくるということで、そこで報告をしたり、おしゃべりをする。
【主藤】 つながりを感じますよね。
【日野】 やはり、つながりを私は大事にしているので、「クチコミュニティ」ですね。
クチコミュニティ・マーケティングの理解をさらに深めたい方へ 【主藤】 「クチコミュニティ」、クチコミでネットワークを広げていこうということですけれど、このお話をお伺いして、更に本も読んで、自分の会社でもやりたいと…クチコミでマーケティングをやっていきたいという人に向けて、是非アドバイスを一分間位で、お願いします。
【日野】 まずは、やっぱり本を読んでいただきたいということと、実は書籍なので、読んでもイメージが沸きにくいので、最近、今まで書いた朝日新聞社から出版されている本を、図解本にして出しました。
PHP研究所からですね、「図解で分かる クチコミでお客様が100倍増えた」っていう本です。
これは、ちょっとB5サイズ位の大きさで、私が書いてきたことが、絵になってフローチャートになったりもしていますので、是非それを読んでいただくといいです。
【主藤】 今、私も手元で、パラパラめくっていますが、半分以上が図や絵になっているから分かりやすいですよね 。
【日野】 実際にテクニックがたくさん載っています。例えば、一枚の名刺交換からクチコミは起こるんだよっていう話を書いていますが、私の名刺って独特なんですよ。
そこで、その名刺がどういうふうな表現になったらいいかということも写真で載せています。書籍だと、現物が見せられないですが、今度の図解本は実際のものが載っています。
【主藤】 そうですね、いろいろと写真で、掲載されて、しかも一社だけではなく、何社もの事例としてありますね。
【日野】 はい。その事例も私どもの本を読んで、実行された企業さんの成功事例を集めなおして、またそれを皆さんにお伝えするという方法をやっています。
他にも私自身が研究会というのを自分で主催していまして全国の読者の方から成功事例を集めて、それをまた毎月、情報誌にしてお届けするっていう作業もしています。
【主藤】 ということは、「クチコミュニティ・マーケティング」という朝日新聞社からの本、これで基本を学んで、この新しい図解の本、こちらでは最新の事例が分かる、ということですね 。
【日野】 そうですね、しかもビジュアルとか視覚的にね、見えますから、より分かりやすくできるかと思います。
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