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西田文郎
サンリ能力開発研究所代表 [ 能力開発 ]
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西田文郎
[インタビュー]
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ツキの大原則/現代書林(3)
2005.06.05
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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ツキを呼び込む秘訣! プラスイメージでツイている脳へ切り替えよう
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ビジネスで成功することは難しくない
【主藤】 今のお話ですと、甲子園で優勝したイメージをビジュアルで思い浮かべたりしますが、「まだまだ自分たちは目標を達成していないし、自分はそんな力ないよ」というふうに否定的な自分が出てきた場合というのは…。
【西田】 ほとんどの方が「99対1の理論」というふうに、「ツキの大原則」で書きましたが、例えば99%の人の脳は今までインプットされている記憶がありますよね。
その常識で判断しますから、「これ以上できるはずがない」というふうに多くの方は思ってしまうわけです。ところが、ツイてる人、成功者というのは、99%の人が「できない」と思っていることを「できる」と思っています。
はっきり申し上げますと、成功者の脳は99%の人が「できない」と思っていることを「できる」と思っているわけですから、ただのアホな人間です。だから、一日同じ仕事や営業活動するなら、肯定的な錯覚をし続けるとお客様のところに行く時も楽しいわけです。
【主藤】 ということは、常識にとらわれない方が、圧倒的に有利になりますね。
【西田】 そのように脳はできていますから有利ですね。
【川崎】 人間は脳のたくさんある部分の一部分しか使っていないとよく本などに書いてありますが、例えば、自分に備わる力の100%以上の夢を創造したりすると、そういうところで脳は動き出したりしますか?
【西田】 動き出すというよりも、情報を定期的に送り込むだけで、記憶のネットワークが組まれますので、そんな難しい問題ではありません。
だから、営業マンとして社会的に成功することは、そんなに難しいことではないんですよ。例えばスポーツの選手を指導していますと、オリンピックで優勝することとかは難しいです。
ウチの社員でも、ソウルオリンピックの柔道でメダルを取った子がいますが、もしメダルを逃して帰ってきたら、一般のモチベーションの低いビジネスマンからも「精神面が甘い」っていわれるわけですよね。だからスポーツの世界で、勝ち組になることは非常に難しいですが、ビジネスの分野では日本で三万位でも、非常に優秀な人なはずです。
【川崎】 そうですね。
【西田】 日本で千位だとしても、一部上場企業の社長ですからね。スポーツの世界で成功することは非常に難しいですが、ビジネスの世界で成功したり、上司から評価されることは難しいことではないと気付いていただきたいです。
ツイてる脳の人はそれに気付いた人です。そして現に「ビジネスの分野で成功するのは簡単だ」と気付いた方が成功してらっしゃいます。逆に簡単なことを難しくしている方が、能力のない、生産性の低いと言われている人であるという、ただそれだけの違いですね。
どん底は人生最大のチャンス 【主藤】 興味深いお話がたくさんありますけど、本の中にはお話していただいたことを更に、具体的に分かりやすく書いてあります。
私がこの本の中から、一つお尋ねしたいのは、勝ち組の優れた予知能力という言葉です。ツキと予知能力は関係してくるものですか?
【西田】 関係しますね。どういうことかと言うと、自分はツイてると潜在意識で思っている人は、先ほど申し上げたように肯定的なことばかり、フラッシュバックが起こってくるわけですね。
例えば、予知というのは「前もってなんとなく感じる」ことですから、ツイてる人というのは、私はメンタルビゴラス状態と言っていますが、目標を持っても「これだ!」と思うと、まだできていないのに、できちゃった状態になっているんです。だから先ほども申し上げましたが、成功者はアホなんです。まだ目標が達成されていないのに、できちゃった状態になっているんですね。
【主藤】 それは錯覚ということですか?
【西田】 そうですね。感情脳まで肯定的にしていますから、ウキウキワクワクと向かって行っちゃうわけです。
ところが99%の人たちが、今の自分から将来の自分をイメージしますから、なかなか肯定的な願望を描くというのが難しいんです。しかし、ツイてる人は簡単に願望を描くことができてしまいます。だからツイてる脳に変えなくてはいけないということですね。
【主藤】 一方でもう一つお尋ねしたいと思ったのが、「ツキがないというすばらしいツキ」。これは相矛盾するような命題だと思いますが、ツキがない方が実はツイてるということもありえるのでしょうか?
【西田】 大体すべての成功者は、とんとん拍子に成功していないですよね。必ず苦しい時期を乗り越えて、フロー現象で一気に能力を伸ばして成功されます。
だから、今自分が最悪の状態にいるということは、あきらめなければ大チャンスだということです。あきらめなければ、失敗なんてないわけですから。だから、今どん底にいる人は、それ以上の底はないわけですし、人生最大のチャンスはどん底にいるということです。あとはもう、上しかないわけですから。むしろ恐いのは、絶頂の時ですね。
【主藤】 いい時ほど恐いと。
【西田】 物事を簡単にできるようになってしまいますし、恐いですね。
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