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片桐 明
株式会社コストダウン 代表取締役/インターネットFAX総合研究会 特別研究員
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異動、転勤、進入学の時期−必ずその地域での防災対応を知っておきましょう
2012.03.12
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昨日、発生1年を迎えた東日本大震災。
阪神・淡路大震災から17年。 あの当時の一般的な地震に対する常識からすれば、上のプレートに下のプレートが潜り込み徐々に蓄積された力が一気に開放されるというものではなかったでしょうか。
そしてどちらかと言うとプレート毎に地震は捉えられていたように思います。
その考えが覆されたのが、8年前の2004年 新潟県中越地震と5年前の2007年 新潟中越沖地震です。
3年の間に似たような地域で大地震が発生しました。
その時に「ひずみ集中帯」という言葉がにわかに注目されました。
神戸から福井、石川を経て、新潟に至って帯状にひずみが集中してたまっているそうです。
日本列島の地下でいくつものプレートが多くの箇所でぶつかり合う、それらのパワーのひずみの蓄積と開放が互いに影響し合っております。
昨年の東日本大震災でのひずみの開放の仕方が他のプレートに影響を与え、最早、日本列島のどこでいつ地震が起きてもおかしくないでしょう。
地震が発生すれば自分の安全確保は一人一人のとっさの判断、行動にかかっております。
それを支援する上で、防災教育、地域ぐるみの防災訓練が必要です。
そしてこの春、住み慣れた町を離れて、見知らぬ土地に過ごすことになる人も多く出ます。
特に東京はそういう人が集中するでしょう。
私の知り合いは東京での学生生活1年目で、昨年の大雨を体験し、身の危険を感じたそうです。
東京に限らず大雨になれば、地下から地上に出なければなりません。
雨をよけるからと言って、地下に入っていってはなりません。
今いる場所、状況によって、取るべき地震対応は異なります。
卒業、進学、入学、転勤で何かと気ぜわしい時期ではありますが、地域の防災訓練には心がけて参加されることをお勧めします。
以上です。
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