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午堂登紀雄
株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役 [ 資産運用 ]
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「楽して儲ける」「働かずして儲ける」ことのススメ
2007.02.25
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賛否両論あるかもしれませんが、僕は断然、「楽して儲ける」「働かずして儲ける」ようになることが大切だと主張しています。
だってその方が、他のいろいろなことをする時間ができ、人生の幅が広がります。朝から晩までしんどい思いをするより、楽なほうがいい。自分の興味のない仕事までやらされるより、そんなことは誰か他の人にやってもらって、自分は好きなことだけして暮らす方がいい。仕事を探して履歴書を書いたり面接を受けたりするより、面接をする側の方がいい。
朝9時から夜7時まで仕事をしていたら、好きなときに旅行に行けません。好きな本を読んだり、映画を観に行ったりということもできません。子供や家族との時間を十分に確保することが難しくなります。そんな余裕のない人生では、自分の可能性や世界が広がらず、やりたいことの多くができずに終わってしまうリスクをはらんでいます。
だからこそ、「楽して儲ける」「働かずして儲ける」ことが必要なのです。でも、そんな人ってなかなかいないですよね。
それはなぜかというと、「楽して」というのは労力や時間の面で楽をするという意味であり、そういう状態を作るためには、儲かる仕組みを考え作り出さないといけないという、別の意味での大変さが必要だからです。つまり、人より働かないで儲けるためには、人より頭脳を働かせなければならないということなのです。
ここは多くの人が誤解しているところでもあります。「何か楽に儲かるものはないか」と、頭も体も使わずに儲かる一攫千金的なものを探そうとしているから、小学生でもわかるような詐欺話に騙されるのです。
何もしないで儲けるためには、脳みそだけはフル回転させなければなりません。例えば、優れた商品やサービスを考え出し、優れた人材に運営させれば、自分はもっと他のことができるようになります。でもそんなの簡単ではないですよね。簡単ではないから、朝から晩までがむしゃらに働くしかないのです。時間を切り売りするしかないのです。
「労働は美徳」「額に汗してこそ価値がある」などという価値観は、脳みそをうまく働かせられない人たちの世界の言葉です。新興ネット企業などの進出を「虚業ビジネス」などと揶揄して排除しようとするのは、工夫したりアイデアを出したりという、「価値」を生み出すことのできない人の単なる嫉妬です。
実際、普段からあまり深く考える習慣のない人にとって、脳みをフルに働かせること、つまり「考えて考えて考え抜く」ことほどしんどいことはないのかもしれません。
例えば「凶悪犯罪の低年齢化に歯止めをかけるためにはどうすればよいか」について考えてみてください。
刑を重くするとか義務教育の内容を見直すとか家庭でのしつけを啓蒙するなどの答えではダメでしょう。なぜかというと、それらは誰でも思いつくからです。そんな浅い考えに価値はなく、価値がない考えしか出せない人に、お金が集まるはずはありません。
もう一つ例を出してみましょう。 「給料以外に月収100万円を稼ぐための、“大学生にもできる”具体的な方法論(HOW)を提案してください」
ネットオークション、情報ビジネス、アフィリエイト、株式投資・・・。先ほどと同様、これは不正解です。「手段」や「対象」は数多く浮かぶと思いますが、実際に月100万稼ぐためには投資の視点や集客をどうするかという、具体的な方法論が必要なのです。
いかがです、結構大変でしょう。脳をフル回転させるのは、ある意味、朝から晩まで飛び込み営業することよりも大変なことかもしれません。しかし、だからこそ価値があるわけですし、あなたを豊かなお金持ちに導いてくれるのも、「労働力」ではく、この「考える力」なのです。
「楽して儲ける」「働かずして儲ける」ことのススメというのは、こういう意味なのです。 世の中のマスコミ情報や他人の価値観に流されることなく、ものごとの本質(それはなぜなのか?それは本当か?真の意図は何か?どういう前提の話なのか?要するに何が重要なのか?)を捉えることを意識し、自分の頭で考える習慣をつけましょう。
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