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片桐 明
株式会社コストダウン 代表取締役/インターネットFAX総合研究会 特別研究員
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自分の居場所は自分で作る−生涯現役主義
2012.03.20
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昨日(19日)の日経夕刊 第7面 らいふプラス「40代 惑いの10年 一歩前へ」に「この会社で生き残る」という記事が掲載されました。
その冒頭は、
『40代になると会社での自分の将来が見えてくる。 順調に出世の階段を上っている人はいいが、その他大勢の40代社員は、ともすると向上心や仕事への情熱を失いがちだ。 しかし、定年延長や継続雇用が義務化されつつあるなか、40代から守りの姿勢に入っている余裕はない。 「この会社で生きていく」。そう決めたのなら、自分を再活性化させる努力が必要だ。・・・』
と始まっています。
ちなみに私(代表 片桐)は現在49歳。
同年代として、かなり寂しい内容でした。
ここで40歳を節目に考えますと、22歳で就職したとして18年、60歳定年として残り20年。
早過ぎる折り返し地点です。
私も個人的には来年で50歳かと思うとぞっとしますが、そうも言っておられません。
経営者が自転車のペダルを漕ぐことを止めたら、とたんに失速し、バランスを崩し、倒れてしまいます。
先行き不透明な今、あなたの会社が磐石であるかどうかもわかりません。
これから10年後、20年後、退職金はどうなっているのでしょう。 年金はどうなっているのでしょう。
どうなるかわからないものを充てにしても仕方ありません。
変えられるのは自分だけです。
人生はマラソンです。
見事、出世レースを勝ち残って社長や役員になったとしても、人生のゴールはまだ先にあります。
社長や役員というのは、もしかするとそれはその人に与えられた役割であって、あなたに向いた役割でないのかも知れません。
80歳を人生のゴールと考えて、70歳まで現役でいることを見据えて、40代、50代をそこへ向けての準備の期間と前向きに考えては如何でしょうか。
そうするともしかすると60歳を超えた時に、自分らしいぴったりの目標が見えてくるかも知れません。
ずっと現場で仕事をして来た方は後身を育てることが出来るかも知れません。
ただ、誰よりも秀で、認められる技能と上手に教える力が必要になります。
幸せは人それぞれに違います。
いずれにしても自力を付けることが、とても大切なことです。
トップマネージャーになった人は、えてして率いる組織がなくなったら、何も出来ないものです。
それはあたかも伴侶を無くした人のように。
あなたから会社という看板が外れ、組織がなくなって何が残るか、それこそがあなたの自力です。
生身の人間としての勝負です。
常に人生目標を描き、修正を加え、目指し、日々を送ることが大切です。
何の努力もなしに、道が開けることはありません。
これまでとは違った目標を描き、その目標達成の為に一風変わった日々を送ることが大切な年代です。
私はそんな風に思います。
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