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片桐 明
株式会社コストダウン 代表取締役/インターネットFAX総合研究会 特別研究員
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大和ハウス工業 蓄電池本格導入
2012.03.26
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本日(26日)の日経朝刊 第9面に記事掲載されました。
電力需要は主に人々が寝る時間は活動する時間と比べて格段に下がります。
それ故、昨夏の東北電力、東京電力の電力制限令は9時〜20時でした。
また先日(23日)、終了した関西電力の節電のお願いも9時〜21時でした。
ただ発電は夜間、深夜、未明も同じように行われております。
電力会社では夜間の電力を水力発電所の揚水等に活用しております。
この夜間電力を蓄電し、昼間に利用することが出来たら・・・
要は大規模バッテリーです。
大規模バッテリー導入の最大のハードルは値段が高いということです。
それを大和ハウス工業は夏場の電力不足に備えて、4月から国内の全事業所に蓄電池を導入し、夜間にためた電力を日中に使用することで、ピーク時に電力会社が供給する電力の使用量を減らすということです。
大和ハウスが出資するエリーパワー(東京・品川)製のリチウムイオン電池1千台を200ヵ所の事業所や自社運営の商業施設に導入することで、2千キロワット時(※)、賄えるということです。投資額は数十億円。
ということは5台/ヵ所、2キロワット時/台、投資額を仮に30億円として、300万円/台、150万円/キロワット時ということになります。
とくに深刻な電力不足が懸念される関西電力管内に600台と重点設置します。
大和ハウス工業ではその蓄電池で、電力需給が比較的安定している午後11時から午前7時までの夜間に電力をため、電力需要が高まる午後1時から午後6時の5時間は蓄電池からの電力供給を活用するということです。
2012年度から政府の蓄電池の導入補助金制度が始まるのに合わせ、自社をモデルケースにして節電対応のオフィスや店舗の建設受注、企業からのオフィスリフォームや流通店舗の改修受注につなげることを狙います。
※2千キロワット時は一般的なオフィス業務に従事する約1万人が、電力消費のピークとなる午後の時間帯にパソコンや照明で使う電力量に相当するそうです。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
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