先日(8日)、福岡県で発砲事件がありました。
私(代表 片桐)は気になって平成23年(1〜12月)の発砲件数を調べてみました。
警察庁による暫定値発表で、平成23年の発砲件数は45件と、平成20年の42件以降、平成21年 34件、平成22年 35件と減少してきていたものが増加に転じました。
昨年(平成23年)の45件の内、32件(71.1%)が暴力団等によるもので、内対立抗争によるものが9件になっております。
対立抗争による発砲件数は平成20年 3件、平成21年 1件、平成22年 0件から一気に増加しました。
中でも九州誠道会(福岡県)と道仁会(福岡県)の対立抗争は、昨年3月、道仁会傘下組織組員らが乗車する自動車に対する発砲事案が発生したのを契機に、九州誠道会傘下組織組員が射殺される事案が相次いで発生するなどし、抗争が再燃しました。
一連の抗争では拳銃のみならず、手りゅう弾も使われ、福岡県警ホームページには、 「手りゅう弾に注意!〜手りゅう弾を使用した犯罪が急増〜」という物騒な告知もなされております。
4月8日の発砲事件では九州誠道会 ナンバー2の副会長が銃撃され、意識不明の重体になったということで、抗争がますますエスカレートする可能性があります。
事件は住宅地の中で発生しており、現場近くには小学校、中学校、高校もあります。
抗争の早期終結が望まれます。
参照:
警察庁 「平成23年中の薬物・銃器情勢」(資料36枚目)
http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/yakubutujyuki/yakujyuu/yakujyuu1/h23_yakujyuu_jousei_zantei.pdf 警察庁 「平成23年の暴力団情勢」(暫定値版)(資料19枚目)
http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/bouryokudan/boutai18/h23_jousei_zantei.pdf 福岡県警 「手りゅう弾に注意!〜手りゅう弾を使用した犯罪が急増〜」
http://www.police.pref.fukuoka.jp/keiji/keiso/caution.html 以上、皆様のお役に立てば幸いです。