昨日(10日)、国土交通省、住友林業からリリースされました。
国土交通省は住友林業に対し、『準耐火建築物施工について、一般社団法人石膏ボード工業会取得の「間仕切り壁の45分準耐火構造の大臣認定(平成14.5.17国住指第2208号 QF045BP−9071)」に一部適合しない部分がある』と指摘をしました。
これに対し住友林業は、6月のアキュラホームの同様の問題を受け、「改めて現施工法にて大臣認定の取得の前提となる指定性能評価機関の試験を受け、必要とされる性能を満たしており、安全であることを再確認」しており、今後の対応として「現施工法にて新たな大臣認定を取得すべく申請手続きを行う」、「今回不適合と指摘された建物にお住まいのお客様に対しては、弊社より個別にご説明させていただくとともに、特定行政庁の指導の下、適切な対応を行ってまいります。」としています。
住友林業で指摘対象となるのはこれまで(平成14年認定ですから過去10年)に建築した3,524件の準耐火建築物で、準防火地域内の3階建て及び防火地域内の2階建て以下でかつ延べ面積100u以下の建物等が該当するということです。
ちなみに6月に指摘を受けましたアキュラホームでは対象建物は383件でした。
現在、表面化しておりますのは、2社の施工だけですが、他にもたくさんあると思われます。
石膏ボードはクロスの向こう側、そして施工はさらにその向こう側の問題です。
もしこれを改修対応するということになると、住まわれている方も住宅メーカーも大変なことになります。
アキュラホームのプレスリリースによりますと、ことの発端は名古屋で施工した建物の建築主から4月に指摘を受けたことによります。
この問題は当座、状況を見守る必要があります。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
参照:
アキュラホーム 「当社が建築した準耐火建築物における不適合に関するご報告」
http://www.aqura.co.jp/company/news/pdf/120605.pdf 同 「平成24年6月5日 国土交通省プレスリリース補足資料」
http://www.aqura.co.jp/company/news/pdf/120608.pdf 住友林業 「国土交通省からの建築基準法違反の指摘について」
http://sfc.jp/information/news/2012/2012-08-10.html 国土交通省 「住友林業(株)が施工した木造住宅(準耐火建築物)における国土交通大臣認定の不適合施工と対応について」
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000338.html 国土交通省 「(株)アキュラホームが施工した木造住宅(準耐火建築物)における国土交通大臣認定等の不適合施工と対応について」
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000315.html 一般社団法人石膏ボード工業会 国住指第2208号 QF045BP−9071 認定書
http://yoshino-gypsum.com/pdf/nintei/n/partition_12tbz.pdf