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辰巳渚
マーケティングプランナー [ 仕事術 ]
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辰巳渚
[インタビュー]
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「捨てる!」技術/宝島社(1)
2005.07.10
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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ほとんどの人は、たくさん勉強をしなければ 成功は難しいと思います。
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日常生活で実感した「捨てる」重要性
【主藤】 今日のゲストは、宝島社から出版され100万部を突破という大ベストセラーになりました「『捨てる!』技術」の著者でいらっしゃいます、辰巳渚さんにお越しいただきました。辰巳さん、今日はよろしくお願いします。
【辰巳】 宜しくお願いします。
【主藤】 今日、私はこの時間を非常に楽しみにしていました。 何故かと言うと、私は捨てられない典型的な人間の一人なんです。
そこで、いろいろとお伺いしていきたいことがありますが、実は辰巳さんは現在もこのマーケティングのお仕事をされながら、ライフスタイルについての本もお書きになっていますよね。今回の「捨てる技術」について、まず何故この本を書こうと思われたのか教えてください。
【辰巳】 そうですね。マーケティングは、言ってみれば世の中に新しい商品を作る時、送り出す時に「どうしたら売れるだろうか」とか、「どういう人たちがどういうものを欲しがっているだろうか」という調査をして、作るメーカーさんなりに提案する仕事です。
一つにはそういうマーケティングの仕事をしていますので、日々どんどん物が生み出されていく現場にいるわけですよね。そうすると心の片隅で、「これは本当に必要だろうか?」とつい思ってしまいます。現に自分が携わった商品の中でも、「私なら買わない…」と思ってしまうものも作らなければならず、仕事の中で、「要るの、要らないの?」ということを嫌でも考えざるを得ませんでした。
今のはオフィシャルな話ですけど、二つ目にはプライベートな面では整理整頓が非常に苦手で、いつも物と格闘していて、来たはずのFAXが見つからない、取り寄せた資料がないとかもあります。そういう格闘の中で、これは物の量が多すぎるからだと気が付いたことがありました。
100万部突破、その読者の反響とは?
【主藤】 なるほど。それでこの本をお書きになったわけですが、 100万部突破するというのは想像されていらっしゃいましたか?
【辰巳】 いいえ、最初はたぶん初刷りで終わるだろうなと思っていました。
【川崎】 100万部というのは、ものすごく皆さんが興味を持って読んでいらっしゃるということですよね。
【主藤】 実体験に基づいた分かりやすい「捨てるための方法論」とか、心の持ち様が本の中にはたくさん書かれていますが、読者の方からはどういう反響がありましたか?
【辰巳】 始めはタイトルあるいは文章中の「捨てる」という言葉だけを見て、けっこうお叱りの言葉を貰うかなと思いました。ちなみに「物を粗末にしようね」と言っているのではなくて、本当は「要らないものは持たないように、要るものは持つようにしよう」という意味です。
けれども、ほとんどそういうものはなく「捨てれば良かったんですね」とか、ほとんど「その通りです」という意見が多かったですね。
【主藤】 それだけ皆さん、捨てられずにいたと。
【辰巳】 捨てちゃいけないと思い込んで、物に埋もれていらした方が多かったのでしょう。
【主藤】 なるほど。
【川崎】 本の中で、捨てるに捨てられないとか、本当は捨てたいと思っているのに悩んでいる方1300人位の数が載っていますよね。それを見ると、95%の女性が「捨てるに捨てられないものがある」と答えていたり、もっと言うと収納に困っているもの、片付かないもの、何とかしなければと気にかけているものが男性にいたっては100%、女性は98%が「ある」と答えているんですよね。
こういう現状なので、誰もが叱れない状況というか、やはり本に共感して読まれた方が多かったと思います。
【辰巳】 頭だけだと、捨てるなんてもったいないと思うかもしれません。しかし現実の生活を見ると、やはり上手に捨てていくことができないと、さっきの「FAXがない」とか「洋服がこんなになって」というような状態にあっという間に追い込まれてしまいます。
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