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秋田稲美
株式会社エ・ム・ズ代表取締役 [ コミュニケーション ][ 起業 ]
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秋田稲美
[インタビュー]
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上司になったら覚える魔法のことば/中経出版(3)
2005.08.14
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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小さいな一歩を踏み出すことで 見えてくるものがあります。
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部下のモチベーションを上げるコツとは?
【主藤】 今のお話にもありますけど、「部下のモチベーションをあげる」これがキイになってくると思います。
なかなか上司の評価が低い部下がいたとしても、その部下の方が成績を上げてくれれば、上司も助かるわけですし、部下のモチベーションを上げるコツってありますか?
【秋田】 反対に、部下の立場に立ってみると、モチベーションを上げようとする力が加わると嫌じゃないですか?操作される感じがするはずです。
【主藤】 下心が見えてはいけないんですね。
【秋田】 見えてしまうと「意地でも動くもんか」と固まってしまいますよね。なので、部下のモチベーションをあげるのに、結果としてどうしたらいいかっていうと、それはやはり、上司のモチベーションが高いことですよね。
上司が自分の夢とか、自分の目標に向かってすごく邁進している姿を見ると、側にいる部下もついついモチベーションあがってしまうと思います。操作主義的に部下を何とかしようではなくって、自分のモチベーションを上げるにはどうしたらいいかと考えていくと、気付くとみんなモチベーションが上がっている状態になっているはずです。
【川崎】 上司と部下の関係の中で、本では「聞く」ということをすごく書いていらっしゃって、「部下が8上司が喋るのが2」という割合で、話を聞いてあげるというのがすごく大事と書いてありました。それも割と操作しているのは部下の方の状態になるわけですよね。部下が話の主導権を握って聞いてもらうということは、操作されている感じがしないですよね。
【秋田】 そうです。部下の話を聞こうと思っても、気付いてみると自分が話していたことを私は「部下の話のハンドル取っちゃう」と表現しています。ハンドルを取っちゃうのが癖になっている上司の方って意外に多くて、それは部下の側からすると、「今日は話を聞いてもらえると思ったのにそうじゃなかった。結局最後はお説教されていた」とストレスになるじゃないですか。
なので「この子は何が言いたいんだろう」っていうのを素直にちょっと今日は聞いてみようと、ハンドル取りそうになるのを我慢して聞いてみると、意外にその部下の本当の良さとか、部下の思いとかが見えてきて、部下を尊敬するって言うんですか。「あっ、すごい」っていう気付きが生まれると、そこでお互いの信頼関係もグッと深まるんじゃないかと思うんですよね。
相手の話に興味を持って素直に聞くことが大事 【主藤】 本の方にもいろんなテクニック、具体的な言葉のかけ方が紹介されています。聞く耳を持ってもらいたい時、「君のことを認めているよ」という一言を言う、と例えが書いてあり、「聞き方には3種類ある」ともありますが、これは単に人の話を聞くだけじゃないんですか。?
【秋田】 「聞く」っていうの、1つは音楽を聞くとか、見てないテレビがついてるとか、ラジオが流れているといった他のことをしてる時に「音として聞く」っていう聞き方がありますよね。
例えば自分が他のことを考えながらたまに聞いてしまって、「あっ、今この人何て言っていたんだろう。」ってたまに思うような、あの聞き方です。
もう1つは「答えを持って聞く」っていう聞き方で、これはビジネスをしていると、どうしても忙しいので、相手の言っていることを頭から読解しながら、「あっ、それ違う」とか「そうじゃなくてこうだよ」と答えを常に持ちながら聞くことです。この聞き方が癖になっている方って、どうしても相手の話を途中で遮ってしまって、最後まで話を聞かないんですね。そうするとやっぱり最後まで聞いてもらわないと、ストレスが溜まってしまいます。
3つめの聞き方が上司として覚えたい聞き方で「素直に聞く」っていう聞き方です。それは相手の話していることを、とにかく集中して、「今この人は何を言いたいのかな」と。それが出来ている方って、目に星が輝いているんですよ。相手のことを本当に聞こうとする時って、調度子供が興味を持ったものに出会った時のように、すごいかわいい目になるんですね。その目をされて聞かれると、人はついつい心を許して、普段話さないようなことまで話してしまうので、男性の方には絶対お薦めですけど、女性にもてるようにもなると思いますよ。
【主藤】 なるほど。その3種類の聞き方のうちの素直に興味を持って聞く姿勢が上司に求められるんですね。
【秋田】 上司だけではなく、そういう意味では、親であったり、先生であったり、みんなに求められると思いますね。
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