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八坂裕子
詩人・エッセイスト [ コミュニケーション ][ 自己実現 ]
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八坂裕子
[インタビュー]
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頭のいい女、悪い女の話し方/PHP研究所(3)
2005.10.16
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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頭がいい人は、学歴に関係なく、 ハートがある人だと思います。
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「心」体を鍛える3つのエクササイズ
【高城】 あともう一つですね、「心体能力を鍛える」と。ハートを強くするために。心体能力の「シン」というのは、「身」じゃなくて「心」という漢字を使って、エクササイズを3つキーワードとしてお書きになっていらっしゃいます。
この部分まだお読みになってない方もいらっしゃると思いますので、少しご説明いただきたいんですけれど、エクササイズということで、「自分自身の感情を意識し」というとこで、「感じる力を養う」ってことをおっしゃってますよね。これどういうことですか?
【八坂】 感じることだと思う。みんなね、感じてはいるんだけど、感じてそれをハートで受け取って、脳へ持っていくという道が滞っているんだと思います。
よくほら「ムカツク」ってあるでしょ。ムカツクってことはすごく感じているのね。怒っていたりするんだけど、怒っちゃいけないと思っているから、もっとそれをひねっちゃって「ムカツク」とかね。嬉しいことも、男の人も「嬉しい」って言うと「感情出すのは照れくさい」と言って、それをひねったりするじゃない?だからひねらないで、「嬉しいな」とか「なんか楽しいな」とか「美味しいな」って、男の人ももっと「美味しいな、美味しいな」と言うと、本当に一日が美味しくなると思うのね。
だから、「美味しい」って言葉は、私は大好きで。形容詞っていっぱいありますよね。「綺麗」「美味しい」とか。それをもっと使っていくってことが感じることを表現することだと思うのね。
【高城】 なるほど。
【川崎】 我慢していますね。いつもね。
【八坂】 そうでしょ。
【高城】 二つ目で、「自分自身の感覚に詳しくなること」これはどういうことなんでしょうか?
【八坂】 それは五感です。嗅覚っていうのはね、「あっ、臭い」とかあるんでしょうけど、だけど「聞く」っていうこともちゃんと使っていますか?聞いてるふりしてたり、頭の部分だけ聞いてあと聞いてなかったり。
【高城】 耳の痛い話ですね。
【川崎】 自分だけ喋っちゃったりとか。
【高城】 結論を自分で考えちゃったりしますからね。
【八坂】 そう。そうなのよね。だからちゃんと聞いていると、「あぁ、この人ってこういう性格なのか、こういうこと言いたいのか」とか、「ここがおかしい」とかね。それをみんながもし養うことが出来たら、洞察力、目の力、いろんな力で五感を発達させて、洞察力でいろんな政治とか、社会とか、文化、何でも分かるようになると思う。それは学歴とかそういうことじゃなくて。学校に行ってもそういうこと教えてくれないでしょ。
【高城】 教えてくれないですね。
【八坂】 だから土曜日のゆとり教育かどこかで私、やりたい。
【高城】 どこかで場所を準備したいですね。
【川崎】 そうですね。今道徳とか倫理とか。
【八坂】 そんなのいらないと思う。会話と演劇を小学校で教えたらいいと思います。
【川崎】 賛成。
【八坂】 賛成!関係者の方、どこかで聞いてて下さいね。
人は怒ってもいいのです 【高城】 このあと3つ目ですね。「自分に対しても、趣味に対しても話し方をチェックすること」。「話し方をチェックする」とは、これもどういうことなのでしょうか?
【八坂】 「あの人のああいう言い方ってなんだか嫌だった」っていう経験ありませんか。会話クラスを今カルチャースクールでやっていると、「そういう風に思っちゃいけない、自分が悪いんだ、そういう風に聞いちゃう自分が悪いんだ」っていう思考回路を持っている人がすごく多いんですよ。
私はすぐ怒っちゃって、「あ、この人感じ悪い」とか思っちゃうんだけど、そういう風に思っていいと思うのね。それで「何故、あの人、ああいうこと言うのかな」とか、「皮肉かな」とか。
それも怒りと通じるものがあるんですけど、次の本ではその怒りを書いています。「もう怒っていいのよ」っていうね。だって「蒸気機関車だって怒ったから動くのよ」って。
【川崎】 確かに。
【八坂】 シュッ、シュッ、シュッ、って。
【高城】 確かに熱くなって。この本を読ませて頂いて自分の気持ちに素直になることは大事だけれども、その自分の気持ちを鍛えて、この3つのエクササイズを大事にしていくことで、もっと素敵になれるのかな、ってことを感じたんですね。
1つ是非ここでお聞きしたいなと思ったことがあるんですけど、1章、2章で「あなたの周りのバカ女」と、かなり厳しめに女性を「こんな人いるよね」とお書きになっていますが。
【八坂】 バサバサと。
【高城】 実はお目にかかるまで、「どんな方なのかな」と、「私もバッサリ切られてしまうのか」とドキドキしてたんですけども、こういった方々に対して厳しめに書こうと思っていたと言うんですかね、どんな感じで書いたのでしょうか。
【八坂】 これは、現実社会の中で、みんなバカ女になりたくてなっているわけじゃないと思うんです。しょうがなくてとか、守るためとか、社会と上手くやっていくためにバカ女になっちゃってる。そういう人に気付いて欲しいのね。 それでもっとバカ女で気付かない人もいるかもしれないし、「なによ」とかね。
(私の)知ってる人がね、本屋さんで見ていたら、年齢の高い人3人が、「この本すごいことが書いてあるんだよ」って話していたんですって。だから「読んでくれたかしら」って話していたんだけど。気が付くためにはやっぱり刺激と言うか、「ドン」って叩く感じで思いきってやりました。それで敵が増えてもいいと思って。
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