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岡崎太郎
itm代表 [ 自己実現 ]
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岡崎太郎
[インタビュー]
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夢が見つからない人のためのシンプルな習慣 1日3分「夢」実現ノート/フォレスト出版(2)
2005.10.30
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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日記に良かったことだけ書くだけでも 夢に近づくと思います。
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記憶を残す手帳術とは?
【主藤】 日々起こることを記録していくことで最大の効果というのはどういった点に現われてくるんですか?
【岡崎】 最大の効果は、やっぱり、人間って忘れっぽいでしょ?記憶と記録の違いがあるわけですよ。
【主藤】 記憶と記録の違い。
【岡崎】 記憶と記録の違いね。記憶っていうのはどんどん忘れるでしょ。自分で勝手にいいように切り替えていきますよね。トラウマというものも、どんどん自分で(印象を)強くしてしまう傾向があると思うですが、記録はそのまま残りますからね。
【川崎】 はい。
【岡崎】 その現実がそのままリアルに残るわけですよね。ということは、ずっと記録をつけておくと後で集計ができるんですよ。
例えば、2005年1月1日から12月31日まで僕が主藤さんにね、6回あったとしますよね。1月13日と2月21日と4月10日という感じで、それを全部記録しておけば、いつ主藤さんと何時間会った、何を話したと後で全部わかるわけですよ。
【川崎】 すばらしい。
【岡崎】 記憶って、5回会ったかな6回だったっけな10回だっけな、となってしまいますよね。記録と記憶の違いと言うのはそこにあるんですよ。だから予定だけを記録していっても、実際予定は変わったりとか、1時間のつもりが2時間になったりとか平気で変わりますよね。そういうことがどこにも普通の手帳に記録されてないですよね。
【川崎】 すごい小さなことなんですけど、例えば1月8日に主藤さんが着てらしたスーツがすごい素敵だったっていう印象を書いていたとしたら、次に会ったときに「あの時すごい素敵なスーツ着てらっしゃいましたよね」と伝えることができますよね。
【岡崎】 飲み屋みたいですね(笑)。
【川崎】 いいですね(笑)。自分が忘れていたことを言われると、すごくうれしいと思います。記憶じゃ覚えてないですもんね。
【主藤】 そうはいいつつも、これは普通の単なる日記とは当然違う工夫がなされていると思うんですけど。
【岡崎】 そうですね。日記は、大学ノートみたいに横線が引いてあれば、ある意味自由に書けるわけですよね。僕のこの手帳って、細かいことはあんまり言いませんけど、例えばよ今日一日の中でよかったことを記録しようという項目があるとします。もう一つ言うと、これ非常に重要なんですが、今日一番やりたいと思ったこと、「これいいな、あそこいってみたいな」ということを書きます。例えば、昨日僕、JALで福岡から東京に来たんですけど、日本航空さんの機内誌で、ブータンが載ってたんですよ。
【川崎】 はい、国のブータンですね。
【岡崎】 国のブータン。見ていたらね、行きたくなるじゃないですか。カリブ海の素敵な南の青い海がバーっと広がっていて、白い砂浜の映像を見たら、普通の人間は行きたいと思うんですよね。
でもその行きたいという感情だったり気持ちだったりをそれこそ記録しておかないと、一週間後に「確かあのとき、ブータンに行きたいと思ったよね」っていうぐらい、だんだんパワーっていうのは充電が切れるように小さくなっていっちゃうから、自分がよかったこととか今日やりたいと思ったこととか、そういうことをどんどん記録しておく。これはちょっと日記とは違いますよね。それもどっちかというとトレーニング的に一日一個必ずそれを記録していくんです。
【主藤】 そういう項目があるわけですね。
【岡崎】 はい、そういう項目があるんです。
本当に自分がやりたいことを手帳に書く 【川崎】 例えば、旅行でもいいですけど、「これこれをしたい」と書いていて、3日後にまた同じことを書いて、何ヶ月も同じことを書き続けていると、「いい加減にやらなきゃ」と言う気にもなりますよね。
【岡崎】 だいたいね10回ぐらい出てくるとね、「ああ、俺10回も思っているんだ。これはそろそろやらねばならない」と思うんですよ。非常に不思議なもので、僕は成功してる人にたくさん会ってきたんだけど、本当に自分の心の奥の奥のほうから「僕はこれがやりたい、わたしはこれをやりたい」ということがきちっと明確になっているんですよ。
昔から言われているように紙に書いたときに、なんていうのかな、船の自動航行装置のようにポイントをきちんとセットしてしまったら、船は勝手に進みますよね。飛行機もそうだと思うんだけれど、勝手に目標地点まで、オートで行ってしまう感覚かなと思っていて、大切なことは、本当に自分のやりたいことが心とつながってるっていうかということですね。よくあるじゃないですか、親とか教師とか先輩とか周りの環境の人の期待に応えるためのやりたいだったりとか。がんばるからそっちに行っちゃうんだけど、ゴールに着いたらずいぶん違ったところに俺は来てしまったなと。
【主藤】 自分でほんとに行きたいところと違うっていうね。
【岡崎】 「あら、えらい違うな」と。僕もあるんですよ。ニューヨークにずっと行きたかったのに気がついたらラスベガスに4回行っていて。東海岸と西海岸とではえらい違うなっていうね。こういうえらいずれが生じるわけね。
【主藤】 今、東海岸と西海岸という「ズレ」を挙げていただいたんですけれど、7年間、あるいは、今の時点ですと8年間ですけれども、ずっと、この手帳を使ってきて、岡崎さん自身の中ですごく変わったなと、あるいはよかったエピソードはございますか?
【岡崎】 これもずいぶん僕は信じてきたですけどね、ロバート・ハリスさんの書いた「人生の100のリスト」にもあるように「まあ、やってみよう」みたいなことを紙に書くとどんどん達成するってことってありますよね。思えば、僕も、21歳ぐらいのときに岡崎太郎10年計画というのを書いたんですよ。10個挙げたんだけど、9個達成しましてね。
それは、達成するのに7年、8年かかったんですよ。10年よりも2年、前倒しだったんです。僕がこの手帳を書き出したのが27ぐらいのときで、(10年計画を)達成したなと思って、29ぐらいのときに岡崎太郎10年計画パート2というのを書いたんですよ。
するとね、ほとんど3年ぐらいで達成しましたね。例えば、主藤さんは福岡にいらっしゃるからよくわかると思うんだけれど、株式上場した企業ってこの10年で福岡で何社あります?だって、数える程度でしょ?これだけITだとかIPOブームとかデイトレードといわれているけれども、やっぱり地方の企業が上場するって非常に珍しいことじゃないですか?
【主藤】 (地方で上場する企業は)少ないですね。
【岡崎】 そういう意味では、僕が経営参加した会社は上場したし。まあ、そういうのも一つだし、なかなかできないよね。
【主藤】 なるほど。例えば今、上場の話がありましたけれど、以前、岡崎さんが経営されてた会社は上場しましたからね。それも結構前の段階で関わっていたんですか?
【主藤】 28のときですね。その当時はまだその会社も全然存在していなかったんだけども、その当時から株式上場というのはやりたいなというか、経験してみたいな思っていたんです。
ちょうどそのころ、僕の知り合いが東京のある会社のコンサルティングをやっていて、その会社が上場準備に入っていて、そのプランニングの会議によく行ってたんです。それを横で見ていて、「へえ、儲かるのかな」みたいなノリだったんですけれど。
今年は今年でね、僕が経営参加している京都のある会社がヘラクレスに上場しましてね。2年連続で上場というおまけもついてきて。夢とかやりたいとかって叶うなと思って。だから、岡崎太郎10年計画パート3を今度書こうと思っています。
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