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浦田健
株式会社FPコミュニケーションズ代表取締役 [ 不動産 ]
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浦田健
[インタビュー]
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金持ち大家さんになるアパート・マンション経営塾/ 日本実業出版社(1)
2006.01.01
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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自信をもって家賃を上げられる経営をしていただきたいと思います
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アパート・マンションの経営
【高城】 今回のゲストは、日本実業出版社から出版されております、5万部を突破したベストセラー「金持ち大家さんになるアパート・マンション経営塾」の著者でいらっしゃいます浦田健さんです。浦田さん、今日は宜しくお願い致します。
【浦田】 宜しくお願いします。
【高城】 今、『All about Japan』のアパート・マンション経営のガイドもされて、大活躍されていらっしゃいますが、経緯でガイドになられたのですか?
【浦田】 ちょうど3年前に、「大変だけれどやってみる?」とお声がけいただきました。その時は『All about Japan』自体もまだ立ち上げたばかりだったのではないかと思うのですが、かれこれ3年ちょっとさせていただいています。
【高城】 『All about Japan』は、専門家のガイドさんがインターネットでご案内するというサイトです。そのガイドをしているということはある意味でアパート・マンション経営の専門家と認定されたということなのでしょうか?
【浦田】 最初は違って、土地活用のガイドだったんですが、土地活用だとどうも固いということがあり、最近はアパート・マンションの経営も盛んだということで、ガイドの名前を土地活用から変えたということなのです。
【高城】 そうですか。もう一つお聞きしたいのですが、会社名にも入っていますが「FP」、ファイナンシャルプランナーという仕事について少し教えていただけますか?
【浦田】 私は、みなさんが思っているいわゆるファイナンシャルプランナーのイメージに合うような仕事はしていないのです。私はもともとゼネコンの営業マン出身ですので、建築業界、不動産業界の裏の裏まで知っております。私がサラリーマンだった時に自分がこれから30年間この仕事をやっていけるかどうかというか考えると「どうも業界の流れがちょっとちがうぞ」と思っていたのです。
要するに自信を持ってお勧めできる商品や仕組みを提案していなかったんですね。それをわかっていながら仕事をしていたんです。おかしいと解っていながら仕事を続けることを非常に後ろめたく思いながら営業していたわけですね。ファイナンシャルプランナーというのは、当時流行りもありましたけれども、ある程度の知識もなければいけないし、独立するためには肩書きも必要だろうということで、ファイナンシャルプランナーの資格を取ったのです。
当然、当時からファイナンシャルプランナーの資格を取っただけでは食べていけないと思っていましたので、不動産運用に特化したFPとして仕事をしていこうと思い、今やっております。 業界を変えるのではなく、ユーザを変えようと思った
【高城】 実際に個別のコンサルティングも相当行われていらっしゃるんですよね?
【浦田】 はい、そうですね。
【高城】 沢山のお客様と接点をお持ちだと思うのですが、その状況の中で本を書こうと思われたきっかけはどういう理由からだったのですか?
【浦田】 これは、本音と建前というのがあります。まず建前としては、独立をして仕事を行っていくに時に、自分が正しいと思うことをやろうと思ったのです。どちらかというと不動産業界はオブラートに包まれていたと思うのですが、開けてみたら驚きでしたね。昨今、構造の偽造問題がありますが、あそこまでいかなくても、実際の工事現場とか、企画の現場というのは、細かいドタバタ劇があった訳です。
そういう状態の中では良いものができないと思い、まず今迄積み上げてきた常識やノウハウみたいなものを一回空にして、取り崩して、もう一回積み木を積み上げていくような本を書きたかったんですね。ですから積み木を崩す為には、ある意味ちょっと危険な部分といいますか、まず業界の裏側を全部暴露しなければいけないと思ったのです。
それで本当のことをきちんと話さなければならない、きちんとしたノウハウを学んでいただく必要があるだろうと当時はすごく燃えてこの本を書いたんですね。それが建前です。
【高城】 建前なんですね。
【浦田】 本音の部分で言いますと、自分はビジネスを立ち上げなければならないので、自分を売り込むためのツールとしてやはり本を出したいというのがありましたよね。
【高城】 なるほど。両方の側面を教えていただき、ありがとうございます。実際に(不動産業界の)裏側を暴露するという部分では、かなりの勇気が必要だったと思います。「やめたほうがいいんじゃないの?」と忠告される方もいらっしゃったんじゃないですか?
【浦田】 僕も最初はそう思いました。でも意外なことに、暴露してみると後ろ指を差すような人は出てこなかったですね。「よくぞ言ってくれた!」と直接は言われませんでしたが、「参考になった」と同業者からの声が巡り巡って色々聞こえてきたんです。
最初は講演なども呼ばれなかったのですが、最近は、講演会にもよく呼ばれるようになりました。やはりそういう考え方でいかなければいけないということは、だんだん業界にも浸透してきたような気がします。
【高城】 勇気を持って出版したということがよかったんですね。
【浦田】 これには一つ信念といいますかポリシーがありまして。業界はいくら変えようとしても変わらないんですよ。これはある社長さんに言われたことなのですが、僕は独立した当初、「不動産業界を変えたい、一緒に変えて行きましょう!」と言っていたんです。そうしたらその社長さんが「浦田さん、業界は変わらないよ」とおっしゃったんですね。「なんでですか?」と聞いたところ、「僕も業界を変えようと思って色々奔走したけれど、吊るし上げられて冷や飯食わされた」と答えるのです。つまり仕事を干されちゃったと。
それでその社長さんは続けて「業界を変えるのではなくて、ユーザーを変えるんだ。ユーザーの意識が変われば業界が変わる」と言うのです。「なるほど」と思いました。業界を変えるということよりも大家さんの意識を変える。つまり、いままで片手間で大家をやっていた方に対して、「商売なのだから一生懸命事業として取り組んでいかなければいけないよ」と言う必要があるんだと思いました。そしてユーザーの意識を変えることで、最近では業界も変わってきたのかなと思うんですよね。
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