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佐々木かをり
イー・ウーマン代表 [ 時間管理 ][ 自己実現 ]
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佐々木かをり
[インタビュー]
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ミリオネーゼの手帳術/ ディスカヴァー・トゥエンティワン(1)
2006.01.15
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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手帳は、自分がハッピーになるための一つのツールだと思います
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小見出し
【主藤】 今回のゲストは、ディスカヴァートゥエンティワンから出版されております、10万部を突破したベストセラー、「ミリオネーゼの手帳術」の著者でいらっしゃいます、佐々木かをりさんにお越しいただきました。佐々木さん、今日は宜しくお願いします。
【佐々木】 宜しくお願いします。
【主藤】 母親でもあり、社長でもあり、テレビ、ラジオなどでもご活躍中の佐々木さんに今日は、著書である「ミリオネーゼの手帳術」から時間活用法などに関しいろいろとお話を伺いたいと思います。 そもそも佐々木さんは、時間管理や時間活用を一番最初に意識されたエピソードというのはなにかございますか?
【主藤】 自分でその時意識していたつもりはないのですが、大学の時に自分で手帳を作り始めました。時間管理をきちんとしたいという意識はあったのだと思います。授業が変則的な大学だったので、授業の時間帯を記憶できるような頭ではなかったということと、大学の学費を自分でアルバイトをして稼いでいたという事情から、授業のないところにアルバイトへ入れていく、この日はここに行く、あそこに行くとか。
あと、お金がないのに夜間学校が好きで(笑)、大学をでてからも結構いろいろな夜間学校に申し込んでいたので、「今日は何学校だっけ?」というのが楽しみだったんです。このときが自分で手帳を作っていたのですね。今思えばその辺りからでしょうか。
【主藤】 今ですと、既製品の手帳が本屋さんに行くと沢山並んでいますが、佐々木さんは、いわゆる市販されている手帳、スケジュール帳を使っていらっしゃらなかったのですか?
【佐々木】 そうですね。大学の時は、使ってなかったです。探したと思うのですが、好きなサイズや、カバーの色や、手触りとこだわり派の私としては、そのとき気に入るものがきっとなかったのでしょうね。ですから8月、夏に毎年罫線だけつまり線だけが引いてある手帳を捜し歩きました。
真ん中にリングとかがあっても書きにくいので、ペタッと開くノートタイプの手帳でその当時は小さなもので、自分の手ごろなサイズのもの、デザインのもの、肌触りのものを探して、8月くらいに買って、9、10、11、12の3−4ヶ月を使って、全部のページに日付をふる、曜日をふる。
それから朝の6時ぐらいから夜の12時ぐらいまで、手帳に応じて何ミリずつで区切るとできるかというのを調べて、全部のページに何ミリ単位で線を引いていって、全部升目を365日分作り、住所録、電話録を毎年写していました。とても暇だったとしか思えないのですが、それを秋の行事として、やっていましたね。
【主藤】 すごいですね。
【代々木】 今思うと暇ですよね(笑)。当時は、携帯電話もなかったので、番号を書いたりしていたりしました。
【主藤】 そういう苦労があったからこそ、自分オリジナルの手帳、そして佐々木さんなりの時間活用が生まれるきっかけになったというわけなんですね。
うまく手帳を使うための方法
【主藤】 佐々木さんの時間管理、手帳術ですが、一般に言われている手帳の活用法、時間の活用法とどこが一番違うのでしょうか。
【佐々木】 まず簡単だということだと思います。それから目的を私は「ハッピーになるため」と言っています。時間管理や手帳の使い方というのは、そもそもどの人にとってもこれが絶対にいいというものはなくて、その人その人が選べばいいわけですよね。「私はそのサイズがいい」とか、「でも私はこっちのサイズがいい」とか、中身は違っても本来はいいはずなのです。
でも目的は、その人が一日を終わったときに、ハッピーだったかどうか。もっというと私は本の中で「手帳は、人生脚本だ」と言っているのですが、自分の行動計画を書く手帳ですから、自分が使いやすくて一日終わったときに、「今日3つやろうと思ったら3つできた、なんだできるじゃない」、「5つやろうと思ったら5つできた、いい一日だったな」というこの積み重ねがすごく幸せ度が増すと思っていて、そのために手帳を作ったらどうですかというのがコンセプトなのです。
ですから簡単だということの他に、いくつか言っているポイントがあるのですが、一つは、「手帳を一冊にしましょう」と。「書くところも一箇所にしましょう」。例えば、子供がいて、仕事をしている人だと、仕事のことは、中ページに書いてある、子供のことは前のページに書いてあるという使い方や、あるいは、家のカレンダーに子供の行事は書かれているけれど、自分の手帳には仕事のことだけといったような使い方をされている方がいます。 しかし、二箇所に分けて予定を書かれているとそもそも時間管理ということが自分の人生の一つのラインとしてできないと思うんです。だから一冊にしましょうということなんですね。
もう1つは、多くの人が、手帳を「点」で使っていると思うんです。例えば、「2時に渋谷」、「6時に東京駅」、「7時半に友達と夕食」などというように予定を点として記録していると思うのです。そこを私は面として記録しています。「行動計画表として使いましょう」という意味なのですが、例えば、「1時から1時半は企画書を書く」、「2時から3時の間は、何々を考える」といったように面で記入していきましょうと。これらのことを書いた「ミリオネーゼの手帳術」という本を出させていただいたときに、沢山の読者の方から是非実践したいというメールやお電話、ファックスが届きまして。
まさかそんな要望があるとも思わなかったので、私は自分が使っている手帳をご紹介するつもりはなかったのです。そもそも私が実際に使っていた手帳は海外で買っていまして、「外国で買っています」なんてことを書くのはいやらしいので本の中では紹介はしてなかったんです。でも私が使っている手帳に関しての問い合わせがすごく多かったものですから、結果的には、私がフランスから自分がずっと使っていた手帳をイー・ウーマンで輸入をしてご紹介することになったんです。
そしてその際に、日本向けの仕様に変え、私が一消費者として買っていたバージョンよりも若干佐々木の要望を加えていただいて、日本向けに「アクションプランナー」という名前の手帳として作り、販売したのが、一連の流れですね。
【川崎】 完全にオリジナルですね。この本を最初に書かれたときは2003年で、この二年の間に著書の中に書かれていた「オリジナルの手帳を製作したい」というご自身の夢が実現してしまったというわけですね。
【佐々木】 手帳がそのようにして生まれ、みなさんのお手元に届きましたし、出版でいえば、子供向けの計画力の本ですとか、今回「ミリオネーゼの手帳術」の図解本を作っていただくことになりました。 手帳もものすごい勢いで売れていまして、今年は、7月20日にイー・ウーマンのサイトで2006年版を売り始めたのですが、ものすごいアクセス数で初日だけで1000冊以上売れました。 そしてもちろん未だにその勢いは絶えていない様子を見ますと、本当にみなさんが時間管理をどれだけ大切に思われているかがわかります。 本を読んだ方や手帳を使っている方から、「人生が変わった」、「こんなに気持ちのいい一日が送れるとは思わなかった」など、中には「仕事の評価があがった」というお便りもあり、「こんなに変わったなんて本当ですか?」と私が聞きたくなるほど嬉しい内容のメールが山ほど届いています。うれしいですね。ちょっと怖いですけれども。
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