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堀之内九一郎
株式会社生活倉庫代表取締役 [ 成功法則 ]
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堀之内九一郎
[インタビュー]
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どん底から成功法則/サンマーク出版(4)
2006.02.26
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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「どん底」とは、自分の中で 明確な目標がないことをいうのだと思います。
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どんなに苦しくても、志は変えない
【高城】 「成功の法則」を一番学んだ機会というのは、人生のどの時期だったのですか?
【堀之内】 34、5歳ぐらいから42、3歳ぐらいまででしょうかね。この時期が一番よくわかりました。一般的に「どん底」といわれるように、まずお金がない、友達がいない、知らない所に来て住む所がない、仕事がない、何をやっていいかわからない。何もやることがない。つまり目標もないわけですから、やれないのです。
この時、日頃生活をしていると、やはり普段と同じようにいろいろなことが起きてきます。するとご飯を食べられるだけで、お金がある時と全然違う見方ができるんですよ。普通、道端に握りご飯が置いてあると汚いとか、食べたくないと思うでしょう。でもお金がなければおいしく見えるんですから。
【高城】 そうですよね。
【堀之内】 だから見る物と、人がやっていることや言っていることが全然違うことに見えてくるんですよ。違う世界に見えるのです。
【川崎】 それはお金がなかったからだけですか、それとも年齢的に。
【堀之内】 年齢的にもそうかもしれませんが、「何か」をやりたいと思ってもやれない。またその「何か」も決まっていない。かといって、ご飯を食べるお金もない。その状態だと、もう世の中の見方は全く変わって見える。水が水ではなくて、お札に見えたりするかもしれない。
【高城】 だいたい失敗やどん底の時、他人のせいにするケースが多いと思うのですが、そういう気持ちになったことはなかったのですか?
【堀之内】 それはほとんどなかったですね。若い頃はありました。22、3歳とか、27、8歳の頃は全てうまく行かないことは世の中や時代や人のせいだと思っていました。やはり本当に「どん底」まで行かないとわからないですね。本当にお金がない、明日食べるお金がないという状態までいって初めてわかるのかもしれない。それでもわからない人はいますけどね。
【高城】 でも本の中で「どん底」まで落ちた人間がその全てを捨てて相談に来れば、その時堀之内さんは「差し出す」と言っていますから、本当にそうなった時に我々も相談に行きましょうね。
ただ中途半端ではなく全て捨てて「全てを差し出して頑張ります」という時は相談に行けるように。でも日常きちんと頑張っていればいいんですけどね。
【川崎】 行かなくて済むようにしましょうね。
【高城】 頑張りましょう。まだまだお聞きしたいことがたくさんあるのですが、最後に今から1分間、リスナーの皆さんに対してアドバイスとメッセージを頂ければと思うのですが。
【堀之内】 「流れに従い、志を変えず」という言葉があります。志というのは、先ほど言ったように「これ、やりたい」、「こういった人間になりたい」というもので、それぞれの目標は決めるけれども、周りの圧力、法律や環境やブームが変わったからといって、人間は変えてしまうんですよね。
目的を決めるけれども苦しいと変えてしまうのが人間なのです。ところがそれを変えずに行くと、これは行くことができないのです。世の中の大きな流れに逆らって行ったところで、無理なのです。この時に引くことができるかどうか。つまりよけることができるかどうか。向こう見ずでバーンと行ってみても必ずダメになりますから、絶対によけなければダメだと思っています。したがってどんな急流が来ても向かうのではなく、「これは一旦よけよう」、「よけてもいいから目的だけは絶対に変えない」ということ。
つまり流れに従って、目的を変えない。これが生きていくうえでも、商売や事業をするうえでもやはり最も大事なことだと思う。流れが強いから流れの弱い方に目的を変えれば簡単に行けるかもしれない。でもこれでは達成感はない。本当に行きたかったところに行けないわけですから。そうすると人間はまたここに行こうとするのです。いずれはここに行きたいのです。
だから「流れに従い、志を変えず」。そのかわりその志というのは「どんなことがあっても変えない」というぐらいの強い信念を持った志ではないといけない。これさえ持てば、いずれはそこに行くでしょうね。それは事業であろうと、普通の会社員であろうと。これが一番大事なことだと私は思っています。
【高城】 ありがとうございます。心に留めさせて頂きます。本当にありがとうございます。本日は「どん底からの成功法則」の著者、堀之内九一郎さんにお話を伺いました。大変勉強になりました。どうもありがとうございました。
【堀之内】 どうもありがとうございました。
【川崎】 ありがとうございました。
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