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関橋英作
クリエイティブ戦略家 [ マーケティング ]
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モチベーションの上がる会議の方法
川崎 私が読んで驚いたのは、面白い会議のされ方をしてらっしゃいますよね。
関橋 ええ。僕はもともとクリエイティブなのですが、本当に思ってるのがクリエイティブをクリエイティブの人達だけのものにするなっていうことなんですよ。
高城 なるほど。
関橋 クリエイティブって或る意味で表現者ですけど、クリエイティブを使った表現者なので。例えばマーケティングの人はクリエイティブを使ったマーケティングをすればいいし、教育者はクリエイティブを使った教育をすればいい。で、クリエイティブっていうのは社会を、その人をすごく変える力がすごくあると思ってるんですよ。ですから本当に全ての人に、広告業界だけじゃなくて全ての人が自分のクリエイティビティに気付いてくれると嬉しいな、やったなっていう感じになると思うんですけどね。
高城 意外と読者の対象は広いんじゃないですかね。
関橋 さっきおっしゃった会議の仕方でも、普通座る場所まで決まってるじゃないですか。何も言われないとはじっこに座りますよね。で、そうすると結局喋る人が決まって結局それを黙認するような形になりますよね。会議する意味が無いんですよね。特に外資系だととにかく皆の脳をシャッフルしてカゴに入れてガシャガシャガシャってやって、シャッフルするからこそものすごい新しいアイディアが生まれる。それで一番良いのは皆が作ったような気になるじゃないですか。社長が作ったとか部長が作ったんじゃなくて、皆で作ったっていう風になるとすごくモチベーションが上がるんですね。それが一番良い会議のやり方なんですよね。
高城 なるほど。その辺りをぜひ幅広い方々に読んでいただきたいなと思いますね。まだまだお聞きしたいことがあるんですけど、だいぶ時間が迫ってまいりましたので最後に関橋さんからリスナーの皆様にアドバイスを1つ頂きたいんですけども。
関橋 それはですね、変えることが出来ないと思ったら何も変えられないんですよね。ですからとにかく自分は変えることが出来ると信じて、小さいことから始める。ものすごい小さい、自分の実験的なことから始めて、それが変化をきたすと「あ、変わるんだ」と思うので、そしたら今度はもうちょっと大きいことをしていく。そうすると変化っていうものに対して自分がものすごく慣れ親しんでくるので、変化が大好きになるんです。ですから僕がすごく大好きな言葉に“非常識”っていうのがあるんですよ。非常識ってすごいネガティブじゃないですか。でも世の中にあるものって全て非常識が成功して常識になっていますよね。スタートラインは非常識なんですよね。非常識をいつもずっと見つめていて、それをどうやって常識に変えるかっていうことを考えていただければいいかな、と。
川崎 はい。本日のゲストは「チーム・キットカットのきっと勝つマーケティング」の著者でいらっしゃいます関橋英作さんでした。
高城 どうも有難うございました。
関橋 こちらこそ有難うございました。
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