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本田直之
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長
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本田直之
[インタビュー]
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本という投資をすればするほど大きなリターンが得られます(1)
2007.04.22
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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ビジネス書に関して言うと読書っていう感覚は全くなくて、投資ですね
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年間400冊を読んでいます
川崎 本日のゲストは2006年12月に東洋経済新報社から刊行された5万5千部を超えるベストセラー「レバレッジ・リーディング」の著者でいらっしゃいます本田直之さんです。
高城 本田さん、本日はよろしくお願い致します。
本田 よろしくお願いします。
高城 本田さんの本が今手元にありまして、『100倍の利益を稼ぎ出す「多読」の勧め』と書いてありますが、そこで本田さんにお聞きしたいんですが、レバレッジと言いますと“テコ”という意味だと思うんですけども、レバレッジ・リーディングというタイトルの意味からお聞かせいただけますか?
本田 この本は基本的に読書の本ではなくて、まず投資方法だと僕は思っているんですね。なのでレバレッジ・リーディングとはどういうことかというと、その本を読むことで自分のビジネスや今の課題を少ない労力で解決して大きな成果を上げられるようにしようという発想から来ているので、テコの原理を使ってその本をどう活かすか、というところなんです。
高城 つまりこの本を読むということは、そういうビジネスで成功するための近道ということですか?
本田 そうですね。例えば普通だったらどこかに行こうと思う時に地図を見たり、もしくは今だったらカーナビを使って近道をして行こうとするじゃないですか。でも仕事になると途端にそういう近道を考えないで、ある意味0から1を発明して仕事をしていこうという人が結構多いと思うんですよ。だけどこういうビジネス書はいろんな人の成功体験とか失敗体験というものが沢山入っていて、それが凝縮されているものが1,500円で売っていて1時間くらいで読めちゃうものなので、それを読めばそれを疑似体験して、出来るだけ近道をカーナビを見ていくような感じですることが出来るので、普段の生活でやられていることを仕事にも活かせば、簡単に出来るんじゃないかなっていうのがこの発想ですね。
高城 なるほど。でも沢山読むということでいうと、本田さんは1年間で400冊お読みになっているとか。凄いですね。そこでもう1つお聞きしたいんですけど、速読ではなくて多読ということが書いてありまして、その違いはどういうことなんですか?
本田 速読っていうのは目を動かしたりトレーニングしたりしなきゃいけないので、非常に面白いなとは思うんですけど僕は面倒くさがり屋なので向いてないな、と思うんですね。一方、多読っていうのは別にそういうテクニックとか練習は基本的には必要なくて誰でもすぐ出来る方法なんです。要は車のギアを変えながら運転する、みたいなものなんですね。例えばどこか景色を見たいと思ったらギアを下げてゆっくり走っていく、と。一方、目的地に着くまでに必要ないところってあるじゃないですか。直線で砂漠だったりとか。そういうところは飛ばして行っちゃえばいい話ですよね。そういう形で単に速く読むっていうよりは必要なところをピックアップしてそこは理解して、必要ないところはどんどん捨てていってしまう、という感じですね。
高城 斜め読みっていうやつですかね。
本田 そうですね、僕の場合関係ないところは横読みしてってるんで、ほとんど飛ばしちゃってる、というか読んでないです。
捨てる本と残す本
高城 この本の中にも書いてあるんですけど、本は読むことの目的がいくつかありますよね。時間を潰す時とか、本当に楽しむとかありますよね、本田さんはそういうことじゃないんですよね。
本田 そうですね、ビジネス書に関して言うと読書っていう感覚は全くなくて、投資ですね。
川崎 投資というのは自分への投資ということですか?
本田 そうですね。自分への投資だったり自分が経営している会社への投資だったり、もしくは会社に参加しているメンバーのための投資だったりという感じですね。
高城 目的意識を持っていると読むところのポイントがやっぱり違ってきちゃうんですよね。絞れるというか。
本田 そうですね。だから人によって同じ本を読んでも目的とか課題が違うんで、線引いたり必要だと思うところは全然違う筈なんですよ。
高城 本を読む時に本田さんは線を引いたりメモするということを勧めていらっしゃいますけど、中には嫌がるというか、あんまりそういうことは良くないっていう人もいますよね。本田さんはそこはどんどんされますか?
本田 そうですね。読書じゃなくて投資と思えばここから何を得るか、なので本はもうグチャグチャにするぐらい汚しまくっていい、と思いますね。メモ帳代わりに使う部分もあるし、良いアイディアが浮かんだらバーッと書いちゃうとか、極端な話、破っちゃってもいいぐらいですし。
高城 なるほど。この本の表紙には洋書からハウツー本、それから経済書とものすごく沢山並んでますが、これは本田さんの本棚ですか?
本田 そうです、僕のオフィスの本棚ですね。家にも同じぐらい量があるんですけども。
高城 川崎さん、これすごいですよね。バリエーションが広いですよね。
川崎 私が好きな「ツキを呼ぶ方法」みたいなものもあれば、もっと難しい経営学の本とかいろいろ多岐に渡ってますよね。
高城 ちょうどこの番組でもゲストにおいでいただいた「千円札は拾うな。」を書いた安田さんとか、或いは神田さんの本があったり、あとは「私の財産告白」とか「7つの習慣」なんかもあったりしてすごく広いんですけど、この本棚にある本は変わっていくんですか?
本田 そうですね。スペースが限られているので必要なくなった本はどんどん捨てていっちゃいますね。大体月にダンボール1箱ぐらい捨てちゃうような感じです。
高城 でも後で読み返す本とか、これは残しておこうという本は残すんですか?
本田 そうですね。この本にも書いているんですが、いわゆる原理原則みたいな本、例えばカーネギーの「人を動かす」とか、ああいうのはやっぱりステージステージで読むと違うところが響いてくるので、繰り返し読むべき本だと思うんですね。そういった原理原則的な本は必ず取っておきますし、あとはやっぱり心に残った本ですね。人に薦めたい本みたいのは取っておいたりしますね。
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