□時代を動かすトレンドリーダーとは?――――本日のゲストは、累計20万部を超えました著者の経沢香保子さんです。「マーケティングのコツ32」テーマにお話をうかがいました。本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。――――早速ですが、今回このタイミングでマーケティングをテーマにお書きになろうと思った理由とはなんですか?
うちの会社は大きく事業の柱が2つありまして、女性のキャリア支援、起業とか転職の支援をするセミナーをやっているのと、もう1つは女性の商品をプロモーションしたい会社に対しての、プロモーションの仕方についてです。私達に協力していただいているトレンドリーダーという人達は、時代とともに内容もすこしずつ変わってきていますが、前はリサーチから始まり、最近はプロモーションのニーズが非常に多いんです。いかに口コミを発生させるかという、いわゆるバズマーケティングというのがブログの出現とかで、新しい方法が模索されるようになってきました。ただ今の段階ではまだそういったバズマーケティングについてのわかりやすい入門編みたいな本がないのです。そこで体系的にうちが持っている今までやってきたノウハウまとめて出版しようということになりました。――――マーケティングというとF1層といわれますが、F1層のマーケティングというのは何か特徴がありますか。
経営者というと男性がすごく多いのですが、消費の中心を握っているのは女性と言われています。その中でも消費に対する影響力8割がF1の女性達であると言われています。確かに何かを購入する時、例えば結婚すれば家を買ったり車を買うにしても奥様の意見が強く反映されますよね。F1の人達の消費に対する影響というのは非常に大きいです。今はインターネットで口コミの時代ということでその行動パターンが変わっているというところなんですね。――――変わったんですかね。やはりブログとか口コミというものの威力が広がっていると感じますか?
時代的な背景でいうと、例えば昔は「三種の神器」って言われればみんなが同じ物を持っていましたが、今は女性の人達が自分の欲しい物を買っています。商品の選択肢が広がって、その中から自分にあった物を選ぶというためには、広告を見つけるだけではなく、自分がまさに投影されている媒体をみんな選んでいるでしょうし、物を買うにも自分に似た人や、自分が憧れる人がいいということが、非常に購買動機につながりやすいというのが今の時代だと思います。――――例えば有名人の影響力も大きいですよね。
もちろん。例えば浜崎あゆみさんが「これがいい」と言えば動く層の人は非常にたくさんいると思います。その動く層の人達はやっぱり彼女に憧れていたり、彼女になりたいと思う人達ですね。自分がこうなりたいと思う人達が細分化されてきているというのが1つと、あとはもう1つは身近な、例えばクラスの中でちょっと人気者の人とか、そういう人になりたい、身近な人達への憧れです。例えばエビちゃんなんかは、綺麗は綺麗ですけれども頑張って真似すればなれるかなっていう身近なところがすごく受けてます。――――エビちゃんとかはある意味自分が近づいて行きたい人なんですよね。
そうですね。そのキーワードは「憧れ」っていうのもあるんですけれども、最近のキーワードは「共感」なんですよね。共感できるから同化したいとか、そうなりたいという思いが余計強まるというのはありますね。(2)に続く