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大嶋啓介
有限会社てっぺん代表取締役 [ 自己実現 ][ 起業 ][ 経営 ]
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大嶋啓介
[インタビュー]
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たった15分の「朝礼」がリーダーを育てる(3)
2007.12.05
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1万人を集める居酒屋「てっぺん」の朝礼とは ――夢を叶える社員をつくる人材育成術
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□「自分を信じる力」が夢を叶える!
―――店長としてご自身がご苦労されたことで変わられた部分もあるかと思いますが、ご自身のお店である「てっぺん」という店名の原点になる部分はどこにあったのでしょう。
僕はあの、そうですね、もちろん「てっぺん」という意味は、僕は9年前から常に日本一、日本一というキーワードがあったんです。やっぱり日本一のチームを作っていこうとか、日本一の挨拶をしようとか、日本一の電話応対をしようとか、僕は店長時代、常に全て日本一の意識をもって歩いていこうということを大事にしてきました。それくらいの意識でやっていくと、絶対日本一になるよって。日本一になるぞということを日本一思い続けたチームが、日本一のチームだって。とにかく日本一にこだわっていたんです。 やっぱりそのなかで、日本一のこわだりから「てっぺん」という名前をつけたのではあるんですが、もう一つ、僕だけ、僕なりの意味があります。僕は親父がいなくて、親父が小学校3年生のときに、本にも書いたんですけど、急に死んじゃいまして。その親父の死がきっかけで僕の人生が大きく、本当に大きな影響を受けたんです。僕はいちばん親父を尊敬していまして、その親父が亡くなってから気付いた生き様というかですね、そのとき初めて親父の生き様がわかって。警察官をしていたんですけども、すごく沢山の仲間に集まっていただいて。僕それまで親父が好きじゃなかったんです。仕事に生きていて、夢ばっかり追っかけていて、そんな親父を僕、好きじゃなかったんですけど、もっと遊んでほしいと思っていたんですが、仲間の人達が毎年、毎年きてくれて、「お前の親父はいちばんの夢は、親父は夢に生きていた」と。「すごく夢を語っていた」と。「だからすごくその影響をお前の親父に受けた」って。「すごく感謝してる」ってこと言われて。でも、いちばん親父がやりたかったことは、「お前と一緒にお酒を飲むことがいちばんの夢だった」って。「いちばん、お前と一緒に夢を語ることが、二十歳になってお酒を飲みながら夢を語ることを何よりも楽しみにしていて」ということを聞いたとき、僕、親父のことをわかっていなかったな、自分だったんだなということに気付かせていただいた。だから僕、親父の生き様、親父が夢を大切にして、仲間を大切にして、そういった生き様を僕は自分が生きていきたいって。まあ、いちばん高い所まで行ったら、親父がいちばん見やすいだろうと。だったらいちばん高い所まで行ってやるぜ、という思いで「てっぺん」っていう、僕のなかでの思いがあって、いちばん最後にはやっぱり親父にちゃんと夢を大切にして、仲間を大切にして生きてきたよ、ということを見てもらいたいし報告をしたいという思いで走っています。
―――いい話ですね。
はい。
―――それでは最後に、大嶋さんからメッセージをいただけますか。
そうですね、僕最近、いろんな夢をずっと追求してきまして、どうすれば夢がもてるのか、どうすれば夢が叶うのか、どうすれば可能性がどんどん引き出されるのかということ、この3つを、僕はこれからも一生涯追求していこうと決めています。 最近すごく思うのが、夢を描けない人もたくさんいるんです。なぜ夢が描けないのかということを僕なりに、僕は24歳のときまで夢がなかったので、すごく気付いたことが最近ありまして、やっぱり夢を描くときの鉄則があるんですね。大事なことがある。夢を描くときは、絶対にできるかできないかは一切考えないことが大事な鉄則なんです。できるかできないかを考えてしまうと、どうしても、いまの自分の能力が足りているか足りていないか、誰かと比較して、自分が劣っているか劣っていないか、過去できていなかったからとか過去の経験を引っ張ってきたり、時間がないから、お金が、という形でいまをすぐ判断してしまって、これから先の夢が描けなくなってしまう。やっぱり自分には無理じゃないかと思ってしまう。そうではなくて、これから先の能力、可能性を、自分を信じてですね、自分には何でもできる力があるということを大前提に自由に夢を描くと、いろんな夢が描けるようになると思うんです。 そのなかで、やっぱりいちばん大事なことは僕、自分を信じる力なんだなということを教わってですね、根拠がなくていいんです。いままで上手くいかなくてもいいんです。上手くいかないほうがいいんです。いちばん大切なことは、自分を信じる力が夢を叶える力なんだということをすごく僕は学んできて、それをいちばん伝えたいなというふうに思います。
―――ありがとうございます。本日のゲストは、『てっぺん!の朝礼』の著者、大嶋啓介さんでした。 大嶋さんというと、元気ということと、それから居酒屋というイメージがあると思いますが、今日お話をうかがって、教育者だなというふうに思いました。大嶋さんの次々と自分の夢を作って、それを実現しようとする、努力するパワーは本当に素晴らしいなと思いました。継続する夢は大事ですが、もっと大事なことは、自分の目指す夢をどんどん大きく大きく作っていくことによって、人は飽くなき挑戦ができるのかなというふうに私は思いました。 本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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