株式会社セレブレイン代表取締役社長
高城幸司
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5Sの騎士・林徹彦の「ドン・キホーテが行く」#10 5Sで企業文化
2012.03.12
5Sは品質、コスト、納期、安全、士気、環境、すべての基本。
正しい5Sの推進は、経営課題。
華南で活躍する品質改善コンサルタントが、日系工場の管理者に向けて、5Sのあるべき姿について解説していきます。
三流企業は生産性を強化する。
二流企業は品質を強化する。
一流企業は企業文化を強化する。
中国はすでにローコスト生産国ではない。いまだに人海戦術のモノ造りをしている工場は、早晩淘汰されるだろう。生産量よりは生産性を強化しなければ生き残れない。その上で品質が良くなければならない。
企業が存在・存続を許されるのは、社会や顧客に必要なモノやサービスを供給できるからだ。そして社会や顧客から受け入れられる企業文化を持っていなければならない。
例えば社会に必要な電気を供給している会社が、地域住民の犠牲の上で発電をしているとすれば、存続が許されるはずはない。
企業文化とは、企業の「目的」と「ありよう」を定義するものだ。これが企業活動のぶれない軸となり、従業員の行動のよりどころとなる。
5Sで企業文化構築
経営理念に「顧客第一」「品質第一」と書いておいても、それだけでは文化にはならない。ただのスローガンだ。企業文化とは、従業員一人ひとりの行動規範の基となるものだ。
ある企業は、M&Aを繰り返して大きくなった。買収して傘下に納めた企業に、5S活動を導入している。これにより異なる企業文化を、一つに統一しようとしている。
別の企業は、日本国内、欧米、アジアに生産工場を展開している。グローバル生産工場のモノ造り文化を統一するために、各国の工場で5Sの指導を強化しようとしている。
二社とも日本を代表する大手企業だ。全員で5Sに取り組むことにより、それぞれの企業理念が実現可能となる。
企業文化は掃除から
まずは全員で取り組める掃除から始める。清掃の効能は、
・予防保全
床や設備をぴかぴかにしておけば、油漏れ、水漏れにすぐに気が付く。拭き掃除そのものが点検作業だ。
・顧客、仲間への思いやり
掃除をして店舗や職場を綺麗に保つことは、お客様や働く仲間への思いやりだ。
・躾け
汚したら、汚した本人が綺麗にする。汚れる前に掃除をする。汚さないようにする。これは躾けに他ならない。
掃除をさせるのではない。掃除がしたくなるようにする。言われてやるのと自らやるのとでは、モチベーションが違う。モチベーションが高ければ、工夫や改善が出てくる。
文化とは、その集団に属する人々の心から始まる。5S活動を通してその心を養う。製造業ばかりではなく、あらゆる産業で応用可能だ。
【今月の極意】
5S文化で一流企業
<筆者>
林徹彦:クオリティマインド代表。1952年名古屋生まれ。金沢大学大学院修了。横河電機でコンピュータシステム周辺装置のエンジニアに。その後、生産委託先や部品ベンダーに対する品質・生産指導に従事。多くの海外企業でも指導経験を持つ。2005年、中国で起業。現在に至る。(URL:www.quality-mind.com)
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