エッセイスト、イラストレーター
中山庸子
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人材紹介会社活用術 Part 1 (履歴書判別法・面接テクニック編)
2012.03.27
中国本土や香港の人たちは、仕事や会社に対する考え方が日本とは異なる。多くの日系企業が新たな人材の採用に苦労するなか、頼りにしているのが人材紹介会社だ。そこで、良い人材を見つけるためにはどうしたらいいのかを3回に分けて特集。今回は華南・香港で展開する人材紹介会社にアンケートを取るとともに、華南・香港の人材事情と履歴書の見方、面接のやり方などについて、取り上げていく。 HKM + 大室 衛
履歴書のどこを見る?
求人した際の人材との最初の接点は履歴書である。ところが、この履歴書がクセ物。まるで「日付以外はすべて誤報」と揶揄される東京スポーツのごとく、名前以外(おそらく……)は、多少のウソや誇張が散りばめられている可能性が高い。
そこで、履歴書を見るプロである日系人在紹介会社の方々に、見歴書の見方のについて話を聞いた。
「私の場合、まず履歴書の書き方を見ます。それによりその人の性格が少し見えてくる。簡単な例でいうと、履歴書に使用される字体や形式についても考えられているか、内容についてどのように説明しているか等で、求職者の性格を判断する材料とできます」(パソナヒューマンリソース広州支社の佐野美恵子さん)
そして、履歴書が求人・就職のためにある以上、職歴の部分も重視する必要もある。この職歴、どのように見ていくべきなのか。
履歴書は職歴を重視
「就職してすぐに辞めてしまった場合など、それをごまかすため前職の就業期間を実際より長く書いてブランクがないよう見せたりすることがあります」(テンプスタッフ広州・深圳分公司の長野文さん)
さすがにこれは、履歴書を見ただけでは真偽を判断することはできない。
「そのため弊社では、人材登録の際の面接で、履歴書の内容を最初から全部確認しています」(長野さん)
人材紹介会社を通じて求人すると、このように履歴書の偽装は少なくなっている。では、どの部分に着目すれば、人材の本当の姿を見ていくことができるのか。
「仕事のスキルや経験は言語化しやすいのに対し、仕事の価値観は言語化することができません。これは、転職などの動きがあるときに見えることが多い。転職理由や次の就職先を決めたときの意思決定などを、履歴書の転職・就職理由などから想像していくことができます」(インテリジェンス広州分公司の齋藤翔氏)
それに加えて、転職後の業務内容にも注目する必要があるという。
「営業だったのに転職後は人事をやり、それから製造業の企業に入社するなど、業務内容に一貫性のない人は、自分で何をやりたいのか定まっていない人か、自分の仕事内容をあまり真剣に考えていないことが多い」(ブルーネット人材の岩永敏裕氏)
さらに、就業期間中の変化にも注意が必要だ。
「入社後その人がどのように変化、成長したのかは、その人の能力を測るうえで大変重要な情報。就業期間中に昇進などの変化がある人は、その企業でしっかりとした成績を残してきたという証拠。逆に数年たっても役職の変化に乏しい人は、それほどの能力を持っていないという判断材料になります」(RGF-HR Agent広州分公司の竹内将人氏)
転職が一般的な香港
一方、香港では履歴書にウソが書かれていることはほとんどないという。
「香港では退職する際にリファレンスレター(在籍証明書)を会社から発行してもらうことができます。これを見れば職歴の確認ができ、香港人の求職者は面接の際に持参します。ですので、職歴にウソをつけないのです」(香港・キングスウェイの関根慎介氏)
香港では履歴書を見るうえでの苦労は少ない。それでも、重視するべき点というのはある。それが転職だ。
「香港では20代〜30代前半にさまざまな企業で経験を積みながらキャリアアップするという考えが一般的。そのため転職が多いのは珍しいことではありません。しかし、転職しても以前と同じ職位、業務もあまり変わらないといった人は、転職でキャリアアップしてきたとは言いにくいので注意が必要です」(関根氏)
いい人材を見つけるためには、履歴書の表面的な部分を見るだけではいけない。「書かれていない情報を読み取ること、書いてあることの裏側を読み取ること、言わば行間を読むことが大切」(RGF-HR Agentの竹内将人氏)というように、人任せにせず、自ら真剣に読み込んでいく必要がある。
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