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小松俊明
外資系エグゼクティブリクルーター [ 時間管理 ][ キャリア ]
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第9回 大きなアイディアを持とう
2007.05.25
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皆さんは、自分が働く会社の経営者のビジョンを聞いたことがありますか。 そう、ビジョンです。 つまり、なんとなく「大きな目標」をまずは想像してください。 たとえば、「今年中に100億円売り上げる」という話でもいいですし、 「顧客満足度で業界一を目指そう」というものでもいいでしょう。 ただ可能であれば、より具体的で、かつそれが「大きなアイディア」であったら、尚いいと思います。 さて想像できましたか。
ここで大切なことをお伝えしたいと思います。 あなたは、その「大きなアイディア」を聞いてどう感じているでしょうか。 やる気が出てきましたか。それとも、「そんなアイディア、達成できるわけがない」と思いましたか。
実は、私は皆さんがどのように感じたとしても、それでかまわないと思っています。 なぜなら、今、あなたが想像したのは、あなたの会社の経営者が持つビジョンであり、大切なことはそのビジョンが社員であるあなたに伝わっているかどうか、それは経営者の問題であって、あなたの問題ではないからです。
ただここから学ぶべきことはあります。それは「あなたのビジョンは何か」ということについて、これを機会にもう一度考えてみて欲しいと思います。あなたのビジョンは、あなたの周りで一緒に働いている人(上司・部下・同僚等)に伝わっているでしょうか。もし伝わっていなかったとしたら、これはものすごく大きな問題です。つまりあなたの人生の将来に関わるほど、重要な問題です。 先ほどのあなたの働く会社の経営者の例のように、あなたの周りの人は、あなたのビジョンに共感したり、また影響を受けていない可能性があるからです。
ではどうしたらいいのか。 答えは、意外に容易に見つかると思います。それは「大きなアイディアを持つこと」なのです。つまり、他人はあなたの小さなアイディアにはあまり興味を示さないもの。どちらかというと、大きなアイディアであれば話を聞いてみたいと感じるのです。大きなホラを吹くというのでは話になりませんが、あなたが真剣に考えた結果、情熱をもって達成したいような大きなプロジェクトのアイディアであれば、人はその話に関心を持ちます。
特に、いい上司、いい部下、いい同僚に囲まれて仕事をしたいと思うならば、あなたは「大きなアイディア」を持たなければなりません。「大きなアイディア」には、優秀な人が集まってくるのです。世の中はそういうものです。誰もが目指してみたい、達成してみたいと思うような目標を掲げることができるリーダーには、多くの人がついていくものです。もちろん、必ずしも立派で壮大な目標でなくても、あなた自身がしっかりと考えた、あなたならではの「大きなアイディア」で十分です。あなたを知る人は、今以上にあなたとの関係を深めてくれるようになるでしょう。
クラーク博士はすばらしい言葉を残してくれました。「ボーイズ、ビー、アンビシャス。」僕は、このメッセージに大賛成です。
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