株式会社新規開拓代表取締役社長
朝倉千恵子
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中国の日系企業:総経理の仕事その壱 業績を上げたいあなたに(1)
2012.08.12
当コラムの主旨は、講義内容を誌上で公開することで情報共有を促進し、日系企業に問題提起を行ない、改善への活力を生み出すことにある。新しく中国現地に赴任した日本人および日系企業で働く中国人のなかでも、本気で勉強したい者たちを誌上の生徒とする。――塾長・久保田昭夫
ここ中国での経営は、日本と生活習慣や働く労働観が違うので、いきなり日本式経営スタイルは取れない。
中国人といえども東洋人、日本語の漢字ももともと中国から来たのではないか。だから「考え方も労働観も同じはず」と思ってしまう人がいる。その「はず」の先入観が間違いなのだ。
そういう意味で、赴任間もない董事長や総経理などは、どんな管理をすれば中国人労働者をまとめ、職場をリードできるか、日々不安を抱えての毎日であろう。そこで久保田は、中国で安定した経営をするには経営トップの「人間的器量」や「経営理念」の重要性、さらには経営理念を生かす「日常の組織運営」の在り方について、その重要性を繰り返し強調してきた。
経営幹部300%、スタッフ200%、工人130%の能力を職場で発揮
「言うは易し、行なうは難し」であるが、ここ中国に赴任してくる日本人幹部は、日本で何年もの経営幹部としての専門経験があるわけではない。中国赴任を事前に言われたのもせいぜい2、3か月前のことと思う。長年ここ中国で見てきたが、日本から来中した経営幹部の心境は不安でいっぱいだ。
そこで、実質的な経営責任者である総経理の貴方に対する久保田の助言その一。
久保田の自論は「経営幹部300%、スタッフ200%、工人130%の能力を職場で発揮すべき」。働く時間には一日24時間という制限があるが、人間の能力に制限はない。そのためには、24時間勤務に耐えられる体力・忍耐力を維持する。いや、毎日の仕事を通して自分を鍛えることだ。
総経理に超優秀な能力は必要ない。ただし、一担当時代からすれば、あれもこれもと何倍もの仕事量である。タフな体力が必要だ。
また、職場には@よく理解できない言葉の壁、A指示命令しても動かない組織、B思ったことが達成できない原因からくるストレス、C我慢我慢の連続がある。それらを克服し、総経理として経営目的を達成しなければならない使命がある。
あえて間違った指示を出してみる
第二に、赴任してから1か月ていどは、総経理として音なしの構えでもよい。
周りから何かと言われても、@周りを観察し、中国の生活にまず慣れる(特に食事)、A毎日の仕事のサイクルを改善の発想で観察する、B組織の部門と従業員の名前を覚える。
第三に、様子が分かってきた時点で、経営会議などで@経営に対する自分の使命、A方針と実践方法を発表し、B組織的に実行者と責任を割り当てる。このとき、全部分かっている振りをせず、あえて間違った指示を組織的にしてみることだ。(つづく)
<今月の言葉>
「むしろ、効率が悪く、時間がかかった方が、成功しやすいともいえる。失敗してその原因を一つ一つ追求していけば、時間がかかるのは当たり前だ」
中村修二(青色発行ダイオードを発明した工学博士)
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