ブルーカレント・ジャパン代表取締役
本田哲也
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中国の日系企業:総経理の仕事その弐 業績を上げたいあなたにB
2013.02.25
当コラムの主旨は、講義内容を誌上で公開することで情報共有を促進し、日系企業に問題提起を行ない、改善への活力を生み出すことにある。新しく中国現地に赴任した日本人および日系企業で働く中国人のなかでも、本気で勉強したい者たちを誌上の生徒とする。――塾長・久保田昭夫
前回、一刻も早く香港ドル、米ドル取引から「元取引」に切り替えるべきであるとお伝えした。なお、独資企業の場合は、どんな通貨でも香港での売上高振り込みが一般的である。これは、数か月以内に香港から中国に振り込むこと(戻すこと)が原則である。従ってこの時の為替レートや振込手数料を考慮すると、中国国内での「元の取引」が有利なことは間違いない。
ただし、配当で日本側の利益配分を求めるのでなく、部品取引に上乗せしたり、中国での利益を香港でかすめ取る邪な考えがある場合、「元での取引」は好まれないかもしれない。移転価格や価格操作で不当な利益が発覚した場合は、悲劇を覚悟しなければならないことは言うまでもない。要注意。
工場操業時には全従業員に適用できるよう準備しておくこと
前々回お伝えした創業準備段階での3つの注意点に、今回は2つ追加する。
四、
工場内装は地元業者との契約内容を十分吟味し、手抜き工事がないよう、管理を怠らないこと。特に床工事、電気工事が伴う場合は、図面での確認が必要。
工事契約書に部品名と価格は記載してあるが、性能に関する仕様、ケーブルの太さ、耐用量、レイアウト図面など詳細な提示がない。電気容量や耐圧関係など、必ず確認すること。中国での火災の原因は電気ケーブルの熱によるものが多いのも、耐圧、容量不足が原因である。工事は必ずあなたが現場で確認してください。
契約金額であるが、契約者と工事請負は別の人が担当するのが普通である。二重、三重の組織を通しており、その度に金額上乗せがされていると思わなければならない。工事での大物設備などは自社で購入し、支給品としたほうがよい。
特に強度を必要とするプレスなどの床工事は、鉄棒を組んでセメントを流すので、鉄筋の本数、床穴の深さ、鉄筋の層数などは工事しているところを「性悪説の心」で現場確認すること。
五、
工場内装期間中に以下の準備をすること。
●工場の組織と業務内容を決め、当初は少ない人員で構成し、不足する部門は兼務をすること。
●この時期に総経理、工場長、現地採用のスタッフは、
◇会社全体の経営理念、従業員の行動指針
◇経営五カ年計画、年次計画、月次計画
◇会計収支規定、就業規則、役職・資格制度規定、賃金支払い規定、福利規定
◇ISO取得計画
◇従業員教育計画(予算を含む)
◇生産業務規定(TPP規定)
◇品質・QC工程図の作成
などを立案し、工場操業時には全従業員に適用できるよう準備しておくこと。(つづく)
<今月の言葉>
事を遂げるものは愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。
勝海舟
(明治初期の政治家)
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