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使ってナンボの 実践ガイド 【習慣編】 エクセルで整った文書を作るのは無理!?
2013.05.24
日本と異なるビジネス習慣やネット環境、ソフト事情等々。知っているつもりでも「仕事にどう役立っているか」と聞かれると…。ITツールを使いこなす知恵は現場でしか身につかない。
中国人にエクセルを使って資料を作ってもらったら、ゴシック体と明 朝体が混在し見難い…!その理由と解決法を解説します。
エクセルで書式を作るのは無理があるという事を知っていますか?
エクセルは表計算ソフト、ワードは文書を作成することに適したソフトです。では、そのエクセルとワードで、書式に関する違いはあるのでしょうか?
ワードとエクセルのフォント環境の違い
Windowsの言語によって、標準フォントは異なります。Microsoft Office(以下、オフィスと言う)製品で例えると、日本語オフィスは、ワードが「MS明朝」、エクセルは「MS Pゴシック」というフォントがデフォルト(初期設定)になっています。
一方、中国語オフィスは、ワードもエクセルも「宋体(SimSun)」というフォントがデフォルトです。
「宋体」は日本語フォントに置き換えると「明朝体」に近いもので、逆に「ゴシック体」に近いフォントは、「K体(SimHei)」です。つまり、中国語環境のエクセルは、標準で明朝体を使っているので、日本語エクセルで作ったゴシック体の文字を、中国の簡体字に置き換えると、勝手に明朝体になってしまうのです。
オフィスに限らず、Windows上のほとんどのソフトは、日本語環境のPCで書いた文字は、日本語のフォントを採用し、その一部を中国語に変更すると、日本語にある文字は日本語フォントをそのまま使い、日本語にない文字(簡体字など)だけが中国語フォントに変わります。
この仕様によって、日本語フォントと中国語フォントの混在が発生し、エクセルの様に、日本語はゴシック体、中国語は明朝体という書式が勝手にできてしまうのです。
更に言えば、ワープロソフトであるワードは、一文字一文字にフォント情報があるのに対し、もともと表計算ソフトであるエクセルは、ソフトの概念的に、データベースに近い構造で作られているので、フォントの優先度は低いのです。
ワードの目的は「印刷」、エクセルの目的は「表計算」
つまり、エクセルはもともと「印刷する」という目的で開発されていないのです。一方ワードは、最終的に印刷を目的に作られているので、画面上で印刷物により近い状態で表示しフォントの違いは見つけ易いよう工夫されています。
言い方を変えれば、エクセルで印刷目的の書類を作る事自体に無理があると思って下さい。その証拠に、ワードは罫線の細さを指定できるのに、エクセルでは、細線と太線しかありません。ワードは印刷を目的としたソフトであるのに対し、エクセルはデータベースを画面で見易い様に表示してくれるソフトに過ぎないのです。
「見た目の美しさ」を求める文書はエクセルではなく「ワード」で
几帳面な人は、一度印刷してみて、見難い所を正すという作業をする事もありますが、それを指導する手間を考えるとエクセルを使わずに、ワードを使わせることが手っ取り早い方法だと思います。
パソコンに限らず、間違い易いツールを使わせるより、間違い難い方法を考えることが大切です。無駄な時間を使わないですみ、生産性アップにつながります。
<筆者>
斉藤利和
/ITSシステムサービス代表。電機メーカー社員としてサンパウロ駐在などを経て広東省へ転勤。その後勤続18年目で起業。2010年4月、中国マーケット進出コンサルティングのプロジェクト設立。HP:http://www.itshkc.com/
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