株式会社エ・ム・ズ代表取締役
秋田稲美
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香港FA木津英隆の「マネーは巡る」 皆が悲観的なときこそ強欲になれ!
2013.07.08
将来、自分が何歳からいくら年金をもらえるのか、それどころか年金そのものをもらえるのかどうか、不安になってきた時代。在香港の日本人ファイナンシャル・アドバイザーが、海外に駐在している時だからこそできる、将来に備えた年金・保険対策を、分かりやすく説明していきます。
私達IFAは年間10時間のファイナンシャル講義受講が義務付けられているため、毎年この時期になると、慌てて様々なコースを受講することになります。
先日受講した「FPのための実践的なファンド評価法」という講義では、第一線のファンドマネージャーから現在の市場見通しを直に聞くことができ、大変参考になる内容でした。
バフェット氏の訓言
ファンドを評価する指標として、標準偏差、シャープレシオ、アルファ、ベータといった指標が用いられます。こうした指標はファンドの評価をするために、ある程度、役には立ちますが、実際の運用では指標ばかりを気にしていては、市場のトレンドに乗り遅れることになります。ファンドの運用はもう少しシンプルに考えたほうが、うまくいくケースが多いと思います。
私が尊敬するウォーレン・バフェット氏は「皆が楽観的なときは慎重に、皆が悲観的なときこそ強欲になれ」と言っています。将来的な年金対策プランとして推奨しているドル建て積立投資プランのファンド選択方法も基本的にこのスタンスで良いと思っています。
つまり、将来的な経済成長がほぼ確実な新興国ファンドを4〜5種類選択し、値段が上がったファンドから随時売却、値段が下がったファンドは買い増しをして景気回復を待って売却、これを中長期で繰り返せば、おのずと目標リターンは見えてきます。金融危機の発生によって、新興国ファンドが一斉に値下がりする時期もありますが、そのようなときこそファンドの構成を変更することなく、我慢強く積立を継続していくことが何より肝要です。
陽はまた昇る
ここ最近、上海では隔月で「海外で作る自分年金セミナー」を開催させて頂いておりますが、海外で自分年金を作ることの重要性について、徐々に参加者の方々の理解が深まっており、私としても大変嬉しい限りです。セミナー後に、上海在住の方々と最近の中国情勢について意見交換するのも楽しみの一つです。
目下、日系企業の間でチャイナ・プラス・ワンがブームになっており、東南アジア諸国への新規投資が増えているが、現地で調達出来る部品や材料は良くて3割程度、中国では9割以上を現地調達することができるため、結局、中国で作った半製品を東南アジアに運んで組み立てることになるそうです。人件費や土地代が中国より安いことを考慮しても、輸送費を含めた最終コストが大幅に安くなることはなく、むしろ中国より割高になるケースも多いそうです。
それでも日系企業が東南アジアシフトを進める理由は、中国で頻発する労働争議リスクを分散させるためだそうです。私はこの話を聞いて、中国株ファンドの推奨継続に関して、自信を深めることができました。いまでこそ中国株ファンドは、輸出の減速と鳥インフルエンザによるリスクを嫌気して基準価格が低く抑えられていますが、中国以外に世界の工場を取って代われる国がないという現状では、中国株はもう一度、脚光を浴びる可能性が高いと思います。今のように基準価格が安い時期にコツコツと積立投資を継続していくことが、何よりも賢明と言えるでしょう。
<今月のマネーの教訓>
中国はこれからも世界の工場であり続ける。将来的な経済成長が確実な新興国ファンドの積立投資で、将来的な年金対策を。
<筆者>
木津英隆/謙信アセットコンサルティング(香港)代表取締役。香港在住歴10年の資産運用コンサルタント。ロイター通信、米系格付け会社S&Pを経て、2009年より現職。特に将来的な年金・保険・教育費対策プランニングを得意とする。Email: info@kenshin.com.hk
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