タイの首都・バンコクは東南アジアを代表する大都市でBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)といった鉄道、またタクシーや路線バスなどの交通手段があります。勤務地がバンコク郊外の工業団地内の場合は、社有車(複数名で1台もしくは1人1台での使用)で通勤するケースが多く見られます。
タイの人口は約6700万人でそのうちバンコクが600万人、在留日本人は約5〜10万人とかなり多く、日本人の為と思われるレストランや居酒屋がたくさんあります。タイ人にも日本食レストランは人気があり、カレーハウスCOCO壱番屋や定食屋チェーンの大戸屋はいつも賑わっています。日系企業の進出も非常に多く公式には3300社となっています。
またバンコクから車で30分から3時間行くと工業団地があり、日系製造業の工場が多く進出しています。求人傾向としてはベトナム同様、製造業の営業職が圧倒的に多い傾向です。また商社や金融業、物流、サービス業、IT系の求人も比較的多くあります。
語学に関してはやはり英語力が多くの求人で必要とされるが、英語力がなくても営業経験や工場勤務経験などがあれば可能性はあるでしょう。
新卒の就職の可能性に関してですが、学歴不問(中卒でも可)で取得可能、就職先のポジション重視なので、内定が獲得できれば就職の可能性はあると言えます。ただ、英語かタイ語のどちらかは必要になってくるようです。
【職種別給与モデル】
営業(メーカー/商社/ITなど) 1500-4000US$ バンコク市内及び郊外
ITエンジニア 1500-4000US$ バンコク市内
サポート業務(事務/秘書/コーディネーター) 1500-2000US$ バンコク市内及び郊外
管理部門(総務/経理など) 1800-3000US$ バンコク市内及び郊外
工場勤務(マネージャー:設計/購買/生管/品管など) 1500-3000US$ バンコク郊外、地方工業団地
工場勤務(工場長/General Managerなど)3000-4500US$バンコク郊外、地方工業団地
ローカルスタッフの給与相場
工場ワーカー:約2.4万円
中堅技術者:約5万円
中間管理職(課長):約12万円
日本人現地採用の福利厚生等
医療保険:だいたい会社サポート
年金:なし *自分で日本の国民年金に加入する必要がある
賞与:年1回 12月か1月に賞与が支給される場合が多い。業績賞与がさらに支給されるケースも有り。
住宅:工場勤務の場合はほとんど有。バンコク市内はほとんど無い。
通勤:工業団地では社用車が提供されるケースがほとんど。バンコク市内はなし。
税金:所得税率は最高37%ですが、月給15万円の場合実質8%程度(約12000円)
家賃相場:ワンルーム(2万円)2LDK(4万円)
松本博明 まつもと・ひろあき/人材総合サービスパソナを退社後ZZZ年単身来港。Asian Success社を経て、2005年Career Integration Asia Co.,Ltd. 設立(2010 年Career Integration Co.,Ltd.に社名変更)。本連載へのご意見ご要望は、E-MAIL:info@kananworks.comまで。