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鬼塚俊宏
ストラテジィエレメント株式会社代表取締役社長
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グーグル、アップル、アマゾン・・・ブランディング巧者の流儀とは?
2010.12.10
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グーグル、アップル、アマゾン・・・ブランディング巧者の流儀とは?
プレゼンの達人と呼ばれるアップル社のCEO、スティーブ・ジョブズの書籍『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』が売れている。プレゼン力に磨きをかければ、コンペの勝率を上げることも、ビジネスを優位に進めることも可能になるであろう。今後、日本人が国際社会の中で競争力をつけていくためには、苦手とされるこのプレゼン力を高めることが必要不可欠である。
今でも国際舞台では、日本人の研究力、技術力、製品力については高く評価されている。ノーベル化学賞を2人も輩出したことからも明らかである。しかし、その先進的な研究力と技術力の賜物を「魅力的に見せること」が出来ていないがために、ひとたびビジネスの現場になると、韓国や台湾、中国など勢いのある諸外国企業の後塵を拝する事になるのである。
こうしたことから、日本人、日本企業にとって、「魅力的に見せる術」を身につける、さらにはブラッシュアップしていくことは、急務であると感じる。ただ、これは「プレゼン力」といった、魅力を伝えるためのいちスキルにとどまるものではない。マーケティングやブランドマネジメントといった広い観点から、「魅力的に見せる術」というものを磨いていく必要があるのだ。
では、具体的に「魅力的に見せる術」を身につけるために、何から学び始めればよいか。
まずは、人の感情が動くポイントを理解すること。さらに、その動いた感情が行動に結びつくまでの一連のプロセスを徹底的に把握することである。
実は、グーグル、アップル、アマゾン、といった新鋭企業も、コカ・コーラ、ティファニーといった、強力なブランド・アイデンティティを持った企業も、共通して「魅力的に見せる術」=つまりはブランド戦略に長けており、行動心理学を巧みにマーケティング活動の中に取り入れて成功を収めたと言われている。
そこで、彼らのようなブランディング巧者になるために、参考にしたい書籍がある。 「Fascinate」(サリー・ホグスヘッド著)である。もともとプレゼンスキルの高い欧米人の間で、今年人気を博した書籍故に、そのエッセンスを共有することに間違いはないであろう。この書籍で紹介されている、「人の心を掴み惹きつける7つの誘因」は、そのまま人の感情が動くポイントを理解することにつながるはずである。
「グーグル、アップル、アマゾン・・・ブランディング巧者の流儀とは?」に関する推薦図書
魅力 「人の心を掴み惹きつける7つの誘因」 (日本未翻訳書籍)
<書籍内容のダイジェスト> 1962年、マサチューセッツ州のある村で一人の男が陰惨な方法で処刑された。罪名は「魅力罪」である。裁定は村人たちを魅了し、非合理的な思考を植えつけた刑と処された。 魅力とはラテン語でFascinare(魔法をかける)に由来し、歴史上、ローマ人はそれを危険な呪いだと考えていたのである。
本書では魅力の持つ“魔力”について歴史をひも解く中で徹底解明された謎の要因を詳しく知ることができる。また企業ブランドコンサルタントである著者、サリー・ホグスヘッドはマーケティングの観点にスポットライトを当て、人を惹きつける力を強める為の具体的な方法なども教えてくれている。
脳科学的検知および研究データからみる原始的かつ本能を揺さぶる7つの誘因とは? マクロ経済においてアメリカで最も魅力的な対象であると言える存在は一体、何なのか?
著者はグーグル、アップル、アマゾン、など新鋭企業の事例から見る、魅力=ブランドマジックという呼称をマーケティング戦略の根底から追求すべく普遍の原則について明らかにしている。
魅力=ブランドマジック、古来より誰しもがその影響下にあるすべての構造について存分に知ることができる作品である。
もっと詳しく読みたい方は、以下から書評を無料ダウンロードできます。
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