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岡本吏郎
マーケティング・コンサルタント、税理士 [ 経理・会計 ]
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岡本吏郎
[インタビュー]
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会社にお金が残らない本当の理由/フォレスト出版(1)
2005.03.06
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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経営者という仕事、一つだけ言えって言われたら、 それは覚悟することだと思います。
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多くの中小企業の実情は・・・
【主藤】 今回のゲストは、発売1年間で、4冊の本を出版され、累計40万部を既に突破していらっしゃる方がゲストです。
フォレスト出版から出された「会社にお金が残らない本当の理由」の著者、マーケティングコンサルタントの岡本吏郎さんです。
【岡本】 宜しくお願いします。
【主藤】 さっそくですが、「会社にお金が残らない本当の理由」。このようなタイトルにされたということは、これは、ほとんどの会社に実はお金が残っていないのでしょうか。
【岡本】 残っていないんじゃないですか。
【主藤】 でも社長さんっていうのは、贅沢な暮らしをしている人が多いですよね。 【岡本】 ずれているんですよね、どっかね。
【主藤】 この表紙に、いきなり、攻めるだけでは会社は10年続かないとあります。やっぱり続いていないんですか、会社っていうのは。
【岡本】 いや、何とか続いているんですけどね、ごまかし、ごまかし。だけど、それはいろんな会社があるから、あんまり十把一絡げに言えないけども、たいへんな会社は多いんじゃないですか。
親戚とかも巻き込んでいる会社もあるだろうし。じゃあ、すごくうまくいったと言っても、最後に相続税の段階で、アウトっていう会社も多いだろうし、中小企業は難しいですよね。上場企業みたいなわけにはいかないですよね。
経営者にとっての優先順位とは?
【主藤】 この本は発売してすぐに話題になりまして、今現在1年ほどで17万部。ビジネス書としては、もう異例中の異例の大ベストセラーですが、この「会社にお金が残らない本当の理由」っていうタイトルで、これだけ売れ続けるということは、ほとんどの経営者が実はそれを実感しているからこそ、手に取ってしまうっていうことが考えられるんです。
けれどもそうならない方法や防ぐ方法っていうのも、いろいろ公開して頂いていると思います。
例えば、この中で書かれていることでは、借金の話だと思うんですけれど、企業っていうのはお金を借り入れして、ビジネスをする。これは当たり前ですが、いよいよ切羽詰まった状況だとか、お金を返さない方がいい場面っていうのはあるんでしょうか。
【岡本】 ちょっとそういうことを書いた本に思われちゃうので、困ってしまいますが、そういう場合もあるっていうことですよね。
キャッシュが回らない時に、中小企業の経営者が一番誰に迷惑をかけちゃうかっていうと、仕入先なんですよ。
大体優先的にお金を返しちゃうのは、銀行なんですよね。だけどもそれは順序が間違ってないだろうか。銀行に返すなって言っていないけども、やはり銀行には出向いて行って、今後、僕はこういうふうにしていくから返済を少し待ってもらえないか、ということは必要だよ。そういうことを言っているわけですけどね。
【主藤】 そういう順番があるということ。
【岡本】 何事も順番がありますよ。だけど中小企業の経営者は、見たくない現実を見ない人達が多いので、楽なことからやるんですよ。
【主藤】 見たくない現実を見ない。例えばどういうふうなことを見たくない現実として。
【岡本】 ほとんど全てそうでしょう。だからそれを具体的に言ったら、切りがないことになる。でも今のお金が返せなくて、回らなくなるっていう状況でもそうですよ。仕入れ先のお金を止める方が楽だから、そこから止めますよね。
【主藤】 そういうふうにしていった結果、例えばその順番を知らない。
【岡本】 知らないんじゃないんだけどね、本当はね。
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