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山田真哉
公認会計士 [ 経理・会計 ]
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山田真哉
[インタビュー]
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さおだけ屋はなぜ潰れないのか?/光文社(1)
2005.05.08
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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身の回りのことを数字的に分析する過程は 結構楽しいものなんです。
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ベストセラーは、友人の素朴な疑問から誕生した
【主藤】 今回のゲストは発売1ヶ月で15万部を突破した光文社新書の「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者でいらっしゃいます、山田真哉さんです。今日は宜しくお願いします。
【山田】 宜しくお願いします。
【主藤】 山田さんは76年生まれですか?
【山田】 そうです。今、28です。
【主藤】 28歳。すごいですね。
【川崎】 山田さんが、今までのゲストの中で一番お若いですね。
【主藤】 そうですね。このラジオのゲストにお越し頂いた方では最年少ですね。
それで今回はこの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という、非常に興味のそそられるタイトル。このタイトルは山田さんがお考えになられたのですか?
【山田】 はい。そもそもタイトルを思いついたから、本を書き始めたと言った方が正しいぐらいです。
ずっと「新書で何かやらないか」と言われていたのですが、やはり新書だと、装丁では差がつけられません。どうしてもタイトル勝負な面があるんですよね。
そういう意味では、絶対タイトルがいいものでないと、たとえどんないい話を書いても、読んでもらえないと。
そういうことで、何かいいタイトルが見つかれば書きますよということで、1年間ぐらい少し待ってもらっていた本なんです。
【主藤】 いいタイトルが見つかれば、書きますよと。
【山田】 はい。
【川崎】 タイトルが先なんですね。
【主藤】 このタイトルは、ふと浮かんだんですか? それとも戦略的なものですか?
【山田】 これは、知り合いの人から近所にすごく潰れそうな、お客さんが全然入っていないパチンコ屋があり、「なぜそのお店は潰れないのか、山田君知らない?」と言われまして。
そんなこと、知っているわけないじゃないですか。でも「山田君、会計士だったら知っているでしょ」と言われました。
私自身そういった疑問を持つこともありますが、一般の人もそういった疑問を会計士にぶつけてくるということは、何か会計にそういった答えを求めているのかと思いました。
それならば、会計の本を書くにあたり、いわゆる「なぜあの店は潰れないんだろう」という視点から読み解けば、おもしろい本が書けるかなというわけです。
【主藤】 たまたま近所の友人の方の素朴の一言から生まれたのですか? 【山田】 そうですね。
そもそも、この本を書き始めたきっかけですね。
【主藤】 その時は、パチンコ屋ということでしたが、さおだけ屋に変更されたと。
【山田】 そうですね。あと、自分の中で「あの店はなんで潰れないんだろう」といろいろ思い当たった末、一番みんなが引っかかっているのが、たぶんさおだけ屋かなと思いました。
【主藤】 その通りだと思います。
会計の本を書こうと思ったきっかけ
【主藤】 これは私も読んで「あ、なるほどな」とも思いましたし、本の中にいろんな他の事例もありますよね。
けれども、あえてタイトルにさおだけ屋を持ってきたのは、内容の具合と共に、さすがだなと私は本当に感銘を受けました。
【山田】 さおだけ屋に関しては、最近さおだけ屋というものの実態を知らないけれども、どうやら回っているのは知っているということで、お年寄りから若者まで幅広い層に受け入れられるかと思ったので、戦略的に選びました。
【主藤】 その戦略が功を奏して、15万部ということですね。
実は山田さんが、初めて本を出されたのが21、22歳の頃からだと伺いましたが。
【山田】 はい。
【主藤】 この本が、10冊目か11冊目になりますね。
【山田】 はい、それぐらいですね。
【主藤】 累計でも60万部は突破したということです。
今回の本と合わせて、「女子大生会計士の事件簿」シリーズなど、これらの会計の本を書こうと思われたきっかけというのは、何かありますか?
【山田】 会計に関しては、やはり一般の人にとって、できれば近寄りたくないという苦手な感じのジャンルじゃないですか?
【川崎】 難しそうです。
【主藤】 やはり公認会計士の立場として、日々お感じになっていらっしゃったのですか?
【山田】 そうです。私自身も会計の勉強を始めたのが、23、4歳の大学を出てからですので、それまで本当に会計を全く知らずに、できれば接したくないという感じだったんです。
けれども、実際にやってみるとそれなりにおもしろく、そんなに毛嫌いするまでもないジャンルだったので、そういう会計のおもしろさとか、会計はそんなに偏屈なものではないというのを、「女子大生会計士の事件簿」というミステリーや、「世界一やさしい会計の本です」という、どちらかというと会計をいろんなものに言い換えて説明したりということはやってみたかったですね。
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