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秋田稲美
株式会社エ・ム・ズ代表取締役 [ コミュニケーション ][ 起業 ]
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秋田稲美
[インタビュー]
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上司になったら覚える魔法のことば/中経出版(1)
2005.08.14
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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小さいな一歩を踏み出すことで 見えてくるものがあります。
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21歳にして初めて部下を持つ!
【主藤】 今回のゲストは、中経出版から出版されて8万部を突破するベストセラー、「上司になったら覚える魔法のことば」の著者でいらっしゃいます、秋田稲美さんにお越しいただきました。秋田さん、今日はよろしくお願いします。
【秋田】 宜しくお願いします。
【主藤】 21歳で部下を初めて持ったという経験をお持ちということですけど、21歳というと年上の部下の方もいらっしゃいましたよね。
【秋田】 そうです。保険会社なので、まさに部下は年上でした。
【主藤】 そうするとなかなかスムーズにいかないことやご苦労も多かったと思います。当時はどうでしたか?
【秋田】 やはり、「名選手は名監督じゃない」っていうじゃないですか。学校を卒業して最初に就職した会社だったので、そこで営業という仕事に無我夢中でした。
自分自身の成績を出すことは苦労しなかったと言ったら嘘ですけれども、仕事が出来たんですね。それで抜擢されてトレーナーということで部下をもったんですが、自分で営業成績を上げるのと、人に営業成績を上げさせるのは全く仕事が違って、半年ぐらいで自律神経失調症にみたいになってしまい、正直言ってかなり苦労しました。
【主藤】 自分で営業して結果を出すということと、他の人にやってもらうというのは違いますからね。
【秋田】 違いますね。
【主藤】 いろんな紆余曲折があって、この「魔法のことば」は本になっていったと思いますが、当時自立神経失調症という大変な病気にもなったということが、何が一番困ったことだったのですか?
【秋田】 何でこうなんだろう、何でこうしないんだろう、どうしてなんだろう、私だったらこうするのに・・・という葛藤だけですね。どうして人はこんなこと言うんだろう、とかもありました。
【川崎】 会社のイメージは、女性がすごく多いような気がしますが、やはり全体的に会社は女性が多いのですか?
【秋田】 ほぼ100%女性ですね。
【川崎】 でも女性同士って、より難しくなったりしませんか?
【秋田】 うーん、その時は社会に出て初めてなので、女性同士じゃない世界と比べることは出来ないですけど、いろんな方がいらっしゃいましたよ。
立場がか変わると言葉が変わる
【主藤】 実際に上司になる前と、上司になってからではどの辺が変わってきましたか?
【秋田】 本の表紙に「21歳で」という帯が付いているので、たまに今私が21歳だと勘違いされる方がいらっしゃるんですけど、もう実37になるので、この時の苦労からは今かなり人生も経験も積んだ状態なんですね。そして、この「魔法のことば」というのが自分の中で確立したのは、30を過ぎて会社を経営し始めてからなので、最近のことなんです。
けれども、今のご質問の「どのように違うか」というところですが、結局動機付けの対象が、自分自身部下でいるうちは自分を動機付ければいいわけですよね。そして、上司になると今度は他者を動機付けないといけないので、全く違うわけですよ。
例えば「立場が変わると言葉が変わる」というケースは、子供を産んで母親になると、子供にかける言葉って普通に喋る言葉と違いますよね。同じように、学校の先生なんかが生徒に話す言葉と、親に話す言葉とは違いますよね。
このように立場によって話す言葉が違うケースは、世の中たくさんあると思うんですけど、それと同じで、上司になったら話す言葉は相手を動機付ける言葉なので、聞いた人がわくわくする言葉であり、聞いた人は気持ちよくなってモチベーションが上がる言葉に変えていかないといけないと思うんですね。そのあたりが「魔法のことば」なのです。
【主藤】 普通会社の中で昇進するとか、人事異動で部下を持つ立場になる時に、本来そういう風なことを知らなければいけないわけですよね。
【秋田】 そうです。母親や学校の先生に関しては、相手と年齢の差があるので、気持ちの切り替えが出来ると思うんですけど、大人の世界で、ある日突然上司になったからといって気分がそんなに変わるものではありません。でもやはりここは気持ちを変える必要があるんじゃないかと思いますね。
【主藤】 なるほど。ほとんど会社の中でサラリーマンの方は、上司と部下とのぶつかり合い、行き違いが普通によくあると言われますけども、ちょっとした心掛けや立場の自覚をすることで、ほとんどがクリアできますか?
【秋田】 例えば自分が普段無意識に話している言葉を少し意識してみて、これは反対の立場、言われた方の立場だったらどういう風に聞こえるかな、というのを少し意識して発言をするように心掛けると、意外にそれは上司が一方的な思いであったりとか、相手のことを考えてない発言であったりに気付いて、ドキッとしたりする場面が未だに私でもあるんです。私でもと申しますか、私も常にそういうことの連続なんですけど。
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