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佐藤伝
朝3分でつける「朝日記」で夢を生活の中心に据える [ 自己実現 ]
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佐藤伝
[インタビュー]
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[図解][朝]日記で夢をかなえるノート/PHP研究所(2)
2006.03.12
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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朝、日記を書くメリットは感情がリセットされている 状態なので、非常にポジティブになることです。
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時間のない朝に日記を書く理由
【高城】 さらにこのマンダラ・マトリクスに続きまして、「日記」について書いてありまして、「朝、日記をつける」ということに大変驚きました。ビジネスパーソンの方も含めて通常時間のない朝にあえて日記をつけ、時間は3分でよろしいのですね。なぜ朝でないといけなくて、短い時間でいいのでしょうか?
【佐藤】 通常日記というと別に法律で決まったわけでもないのに、夜書くものという子供の頃からの固定観念があると思うのですが、夜書く日記、「夜日記」と私は呼んでいますけれども、1日が終わって心身ともに疲れた状況で書くので「夜日記」というのは実は非常に感情的になってしまうんですよ。やはり夜の闇のせいなのか、非常にネガティブな日記になるのです。
【高城】 そう言われてみると、確かにそうですね。どうしても疲れていますよね。
【佐藤】 そうですよね。
【高城】 でも通常、朝は時間がないので、ついつい忘れがちになってしまうのですが、3分間で書けてしまうものですか?
【佐藤】 実は十分なのです。というのは、人間はたくさん時間があるとだらだら書いてしまうのですが、朝は1日の感情がリセットされているのです。
【高城】 なるほど。
【佐藤】 夜書く日記は「あいつ、許さん」というように感情的な日記になりがちで、「夜日記」がネガティブな一方、「朝日記」は1日経って感情がリセットされて、非常にポジティブになります。
本の15ページに「夜日記」と「朝日記」を対照してまとめてあるのですが、3分で昨日の出来事、さらに今日今から新しい1日が始まるわけで、「今日はこんなことをするぞ」というような自分に対するアファーメーションも書けるので、全部書けなかったとしても、先ほどの「マンダラ・マトリクス・メソッド」と全く同じ理由で、「書けなかったな」という部分がやはり意識にフックするのです。男性の日記は仕事のことばかりになりがちなんですね。逆に女性の日記は人間関係のことが中心になりがちなんですけど。
【高城】 そうですね、きっと。
【佐藤】 男性で日記つけている方は振り返って読んで頂ければわかると思うのですが、「仕事でこういうことをしなきゃいけない」とか、「こういうことで失敗した」とか、「よかった」とかそういうことだけにフォーカスしがちだと思います。ところが「朝日記」の場合はワクがありますから、家族のワク、両親のワク、自分の健康のワク、食事のワクなど自分で自由に作れます。
例えば家族のワクがあると、一瞬でも家族に意識がフォーカスするんですよ。そこに全然書けなかったとしても、その後通勤の電車の中で「そういえば最近ちょっと会話が少ないな」とか、「休みの時はたまに実家に帰なきゃいけないな」とか、「両親に全然最近プレゼントも何もしていないな」とか、「親孝行全然してないぞ」とか、そういうことをふと呼び起こしてくれるリマインダーになるわけです。
【高城】 通常日記というものはつれづれなるままに書くものだと思っていたのですが、仕事のこと、食事のこと、健康のことなど、先ほどのマンダラと同じで要はワクを決めておくのですね。
【佐藤】 そうですね。テーマを自分で決めておくわけです。
【高城】 それによってスピーディになるのですかね。全然違いますか?
【佐藤】 全然違います。しかもメモ程度でもいいのです。だから全然書けそうもないと思う人は「朝日記」と思わずに「朝メモ」だと思って下さい。
【高城】 なるほど。
【佐藤】 そこに「今日は誰々さんにもう思い切って電話してみる」と書いただけで、心も体もそれに向かってスムーズに流れていくので。
【川崎】 そうですね。リマインダーみたいな部分があるのですね。
【高城】 「メモ式日記」と書いてありますよね。
机の上は自分の心のリフレクション 【高城】 マンダラ・マトリクス以外にも、たくさんの道具箱についての説明も書いてあるのですが、そのなかで夢を実現していくために1つだけもし簡単にこの場でご紹介して頂けるとしたら何がありますか?
【佐藤】 たくさんご紹介したのですが、あえて1つだけに絞るとするならば、皆さんご自分の机の上を想像して欲しいんです。
仕事場でも書斎でも構いません。デスクの上を今一瞬、想像して欲しいんですよ。自分の机の上というのは、その人の心のリフレクションなのです。心が反映されているんですよ。
【高城】 ドキっという感じがしますね。
【佐藤】 自分の夢をクリアする以前に机の上を整理することは実はすごく大事なことなのです。部屋を整理する。特にデスクですよね。自分のデスクを整理することはすごく大事なことで、「伝ちゃん式デスククリア術」として55ページに詳しくは説明してありますが、ゆうパックの特大サイズのダンボール箱を1個用意するだけでOKなんですね。
ゆうパックではなくてほかのダンボールでもいいのではないかと思われるかもしれませんが、人間は本当に面倒くさがり屋な動物で、ガムテープで箱を作るという手間が入っただけで、もう「後でいいや」となってしまうのです。いろいろ私も試したのですが、ゆうパックのダンボールは本当によくできていまして、ワンタッチで組み立てられるのです。
一瞬で組み立てられて非常にしっかりしているんですよ。一番大きな特大サイズが非常にリーズナブルな値段で売っていますので、お安いですからこれを用意して、一旦机の上の物、引き出しの中の物を全部入れてしまいます。
「いやー、そんな大事な仕事の物がいろいろあるから無理だよ」という方もいるかもしれませんが、例外を認めず全部入れるのです。1つ残らず入れるのです。するとこんな自分の机は広かったのかと思うほど、引き出しの中からは使えないボールペンや景品でもらったマグカップなどいろいろな物が出てきます。
こういうものを一旦箱に入れます。そして必要な物だけ戻して下さい。ワンクッションが入るだけで要らない物をいっぱい溜め込んでいたのだということに気がつくのです。
【高城】 思わず大変うなずいてしまいましたね。今すぐ帰ってやりたい気持ちです。机の上を今、想像すると名刺が散在していまして、やってみようという気になります。
【川崎】 ほこりもたまっているような気がしますね。
【佐藤】 机の掃除は机だけではなくて、自分の気持ちも同時に掃除することになるのだと思います。これは本当にお金もかからず、今すぐできますからね。いろいろ道具箱をご紹介していますが、是非、これを実行して頂きたいと思います。
【高城】 ありがとうございます。たくさん書いてある残りの道具箱につきましては、本をお買いになってお読み頂くと使えるものがたくさんあると思います。
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