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佐藤伝
朝3分でつける「朝日記」で夢を生活の中心に据える [ 自己実現 ]
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佐藤伝
[インタビュー]
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確実に運を呼び込む「朝」の過ごし方(3)
2007.11.28
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朝にしか作れない「静かなワクワク時間」とは? 一日のスタートをどう切るかで人生が変わる!
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□夜だけは「自分時間」――朝と夜のバランスが大切
――――一方で「夜の習慣」の本も好評ということですが、朝と夜の習慣はかなり違いがあるのでしょうか。
そうですね。同じように夜の習慣も52個あるんですね。
――――朝は静かに、聖なる時間として過ごす一方、夜はどうなんでしょう?
日中我々は、「他人時間」と私は呼んでいるんですけども、やっぱり人目を気にして生きていなければいけない。家に帰ってきて自分の部屋で、そこから「自分時間」と私は呼んでいるんですが、この自分時間というものをどれだけ濃く活用できるかというのが、その人生に深みを与えるかということだと思うんですよね。
――――朝に比べるとより実践的、もうちょっと行動的になるんでしょうか。考え方はまったりしている感じですか?
でもですね、段々に眠るモードにいかないといけないので。
――――あまりテンションを上げていったら眠れませんよね。
ちなみに家に帰ってから蛍光灯だと、蛍光灯の白い光というのは戦闘モードなので、脳が興奮してなかなか寝られなくなってしまうんです。
――――なるほど。
だからぜひお家に帰ってからは、白熱灯といいますか、オレンジの光にしたほうがいいんですね。原子力発電所なんかでは、夜中の2時くらいに職員が眠くならないように白熱灯の光を2倍の明るさにするんですよ。
――――寝るな、ということですね。
寝るんじゃないっていう。眠くなってきたな、という時にカーっと天井が明るくなるんですね。と、脳が活性化して興奮してしまうんです。寝られなくなっちゃうんですね、寝たくても。
――――逆に、オレンジ色の光は眠くなるんですね。
そうなんです。淡い光で間接照明にしておくと。ホテルなんかもそうですよね。あと、ヨーロッパのお家に行ったことある方はわかるかもしれませんが、暗いぐらいに照明を落としてますでしょ。そうすると、やっぱり意識が、今まで日中外に向いていた意識のベクトルが内側に向かってくる。このバランスを取っていくのが、とても大事だと思いますね。
――――朝と夜の2つをきっちりとわけて習慣づける努力していかないといけないわけですね。朝だけでも駄目だし、夜だけでも駄目だと。
バランスですよね。
――――朝の習慣と夜の習慣の2冊で合計20万部という大ベストセラーをお書きになっていらっしゃいますが、伝ちゃんにとってはお仕事の中のごく一部ですよね。
そうですね。
――――それ以外に、最近はどういったことにお仕事の幅を広げていらっしゃるんですか。
最近はですね、お陰様でいろいろな業界、異業種というんですかね、そういうところからお話をいただいて、企業でリーダー研修、新人研修をさせていただいたり、あとは大学での就職活動のセミナーをやったり、あとは変わったところではプロレスの団体から依頼を受けて、そのジョイントでレスラーの方と習慣について、心と体と頭と三位一体というんでしょうかね。
――――プロレスですか。プロレスと習慣?
そうですね。体を鍛えていくのは、とっても大事なことなんですよ。
――――ちなみにそのプロレスの方というのは?
中西学さんといって、テレビ出演なんかもなさっているのでご存知の方もいるかと思いますが、彼とそれからコーチの原村和子さん、この3人でスーパービジョンというユニットを組みまして、それで新しい提案をしていこうかなと思っております。
――――これは、どういうテーマの話をされるんですか。
やっぱり夢ですね。夢に向かって生きよう、という。元気にワクワク生きましょう、とそういう提案ですね。
――――基本的に伝ちゃんのテーマというのは、ナビゲーターとして夢を実現してもらうための応援団なんですね。応援団長みたいな。
そうです。そんな感じですね。まさに、それは言い得て妙です。まさにそうです。
□起きたら布団の上に10秒正座――夢を実現する第一歩
――――今の時代、なかなか夢は実現しそうにないと諦めてしまう人も多いと思いますが、そういう方に対してどういった形でメッセージを伝えていこうと思いますか。
心配とか不安というのが、生きている上であるじゃないですか。心配や不安を生きる推進力にしている人が、とても多いと思うんですね。将来心配だからこうしなきゃ、とか。そうではなくて、自分のワクワクの夢、ワクワク感というものを生きる推進力にしてほしいんですね。そうすると毎日が全く違いますから。
――――こういう時代だからこそ、ワクワク感を皆に持ってほしいですよね。
そうですね。
――――では最後に、朝の習慣について、まず初めに1つ始めるとしたら何をすればいいでしょうか。
52のうちの1つですか。
――――何がいいですか。
簡単にできることでね、何がいいでしょうかね。
――――例えば、朝静かに過ごすというお話がありましたよね。目覚ましではなくて、朝の光で目覚める、そこから始めるといいのでしょうか。
なるほど。誰でもできることで、何番目かにですね、起きて10秒正座してください、というのがあります。
――――起きて10秒、正座するんですか?
うん、布団の上で。布団を蹴って飛び起きるのではなくて、起きてまずちょっと10秒布団の上で、ベッドの上で正座してみる。これだけで体に、今から起きるよ、という信号を送ることができて、そして今日も元気に目が覚めた、と自分とその周りに感謝をして1日を始めるという。たった10秒かもしれないけれども、眠い目をこすりながらベッドから起きるのではなく、布団の上で10秒の正座。これだけでも全然違うと思いますよ。
――――では、まずその辺りから皆さんぜひ始めていただければと思います。本日のゲストは『幸運を呼びよせる朝の習慣』の著者、佐藤伝さんにおいでいただきました。 今日のお話で一番驚いたのは、グレープフルーツでしたね。本に匂いをつけるというのは、女性の方であればありそうですが、男性でしかもビジネス書ではちょっと想像がつかないなと思いました。「朝の習慣」についてのお話で学びにしたいt思うのは、朝という時間をどう使うかという時、やり方よりも、朝の雰囲気を作るお膳立てとか、雰囲気作りというものをちゃんと自分で工夫すること、それを継続することによって、それは長続きするのだと思います。ですから、自分が楽しく、あるいは気持ちよく朝を過ごせるように、自分で工夫していけば、きっと自分にも幸運がくるのではないかと思いました。 今日はどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
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